キットには無いフェールコックをランナーとプラ板で作りました。
フェールホースの差し込み口も0.3o金属棒を差し込んで 作っておきます。

 サイドスタンドスプリングのモールドは削り落とし、新たに0.3o銅線で作り、フレーム取り付けボルトは0.8oアルミ管を差し込んで可動出来る様にしましたが、あんまり意味ないか。

 フェールタンクにフェールコックとキャップを取り付けました。
 タンクマークは殆ど死んでいて、台紙からなかなか剥がれてくれず半日ほど水に浸けて置きましたがそれでも剥がれないので、強引にカッターの刃で剥がして移しましたが、乾いて行く内にヒビ割れが酷くなり懸命にタッチアップして、その後でクリアーを吹いてリカバリーしてあります。

小物をチョット

HONDA XR200R
BANDAI 1/12

03, 9,28〜03,12,14

 特にオフ車が好きだと言うわけでは無いのだけれど、この車は丁度私がトライアル車のHONDA TLR200Rで遊んでいた頃、モトクロ系のバイクでもう一台欲しかった車でしたが公道用では無く、値段もかなり高価だったために諦めてしまった思い出の有る車でした。
 実車は買えなかったけどキットならば作れると買って、そのまま置き去りになっていた物で、やっと日の目を当ててやる事にしました。

 キットの概要は左の通りですがホイール、前後サスの部品などにメッキ処理した部品が有り、加工上必要無いので全てキッチンハイター風呂に入って頂き綺麗に垢を落として頂きました。
 前作のイマイ1/12 TY125よりも同じ縮尺で有りながら部品点数も多く、モールドもしっかりしていてかなりの好感が持てますが如何せん古いキットですので大事に製作して行こうと思います。
 例によってホイールから先に作ってしまいます。

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製作奮闘記

 第一段階として、例によって自己流スポーク張り替えで、リヤの片側を張り替えたところです。
 リムはまだ塗装していません。

 材料は0.3oステンバネ線、0.56o被複線(モデラーズ・プラグコード)の中身を抜いた物を使っています。

 此処で使用しているカッターは、「勝手な独り言」で紹介しています手作りの刃先の物を使い、ハブのモールドを落とす時に威力を発揮しています。

 ハブのみ塗装済みの状態で、実物でもないのに1.5oのピンバイスを軸代わりにビューンと回転させて振れを見ています。

 今日も雨のために他のキットの塗装が出来ないのでこんな事をして遊んでいます。

そんでもって振れと言えば・・・有りません。(^-^)

 フロントホイールの張り替え作業中のワンカット。

 今までスポークの嵌る溝はカッターで地道に丁寧に彫っていたんですが、自分が持っているリューターの事を忘れていました。

 目印の溝を今まで通り浅く彫り、後はリューターで彫っています、早い早い、楽チン楽チン、何で今まで気が付かなかったんだろう。
 これならどんな縮尺の物でもアッサリやっつけられるぞ〜。

 前後ホイールが組上がりました。

 それぞれのホイールには2本のチューブ止めとエアバルブも0.5oのピアノ線で作りロックナットも再現しました。

 リムの塗装は下地に艶有りのブラックをしっかり塗り、表面をなだらかにしてからクレオスのスーパーファインシルバーを使いました。
 だいぶ作例の場数を踏んで、以前と比べるとかなりリアルに作れる様になってきましたよ〜 。(^-^)

 さ〜て外に出て泥んこ遊びをしてタイヤを汚してきますかね。

 ホイールが出来たところでフレーム関係の部品を仮組してみました。
 古いだけ有ってかフレームには若干歪みが有り、ダウンチューブのエンジンマウントは素直にエンジンを抱いてくれません。
 マウントを少し削り込んで修整したり、今後の進め方を検討しなくては。

 前作のTY125よりサスペンションが長いせいか、ひとまわり大きく感じます、好きなモデルでもあり今からワクワクしています。

 部品には沢山のヒケや金型の押し出しピンの凹が有ったり、パーツの結合部に隙間が出来たり、フレームに余計な穴が有ったりなので、ランナーを利用して0.2o程の細さに伸ばし、細切れ状態にして流し込み接着剤で溶かしながら盛りつけました。

 パテを利用しても良いのですがあまりに小さい部分を修正するので余分な所へパテが付いて、かえって面倒にならない様に私はいつもこの方法を使います、固まってしまえばプラモールドを削って修整するのと全く同じになりますが、先を急ぐ方には向かないかも知れませんね。(^_^)

 エンジンパーツはヘッドカバーとシリンダー・クランクケース一体の左右貼り合わせの3ピースから成ります。

 シリンダーの正面中央が貼り合わせ部分になりますがフィンの厚みが左右に差が有ったり、多少段付きになったりしましたので自家製スクレーパーで修整し、同時にフィンの厚さを0.2o程にまで薄く削り、奥行きも浅かったのでこれも同工具で深く彫り込みました。

 この作業でかなりシャープになりましたが如何でしょうか?

 スイングアームのリヤシャフト部分に下に向かって切り欠きが有るのでプラ板で埋め、チェーン張りのモールドも無いのでアルミ板で新造しました。

 各部分の組み立てや塗装がボチボチ進んでいます。

 現在身体の一部に故障を抱えてしまい、済んでいた画像だけの更新をしましたが、これ以降の作業が出来ない状態でいます。

 身体が良くなり次第にこの先を続けますので暫くお待ち下さい。

 暫く振りに再開しましたが、未だに腕が言うことを聞いてくれず、長い時間PCをいじって居られませんが、何とかアップしています。

 サイドカバー、ヘッドライトケースを塗り分けしました。

 サイドカバーはエッジ部分の厚みを薄くするために裏側から0.4o程になるまで斜めに削り込み、右側スリット部分も裏から薄くなるまで削りました。

 ヘッドライトとテールライトのバルブはクリアーパーツのランナーから作りました。

 各ランプの内側にはアルミシールを貼り、反射鏡を再現しました。

 ハンドルバーはブリッジ部分を接着し、シルバー塗装をしてからクリアーブルーを吹きました。
 アフターパーツの
レンサル風にしてみましたが、そんな風に見えますか?。

 スプロケットの歯の部分を山型に削って形を修整したり、細かく色分けをしています。

 ハッキリと汚し塗装をしている訳ではないのですが、チェーンとスプロケットをオイルや埃汚れを拭った様に塗装してみました。

 これに依って各部分がより立体的に表現が出来て、よりリアル感が与えられた様です。

 エンジン部分の途中経過のカット。

 エンジン側左、チェーンカバーは別部品になっていましたので、これも裏から薄く削り、内部のドライブスプロケットやドライブチェーンがはっきり見える様にしました。

 リヤショックのリザーブタンクとショックとの間をパイピングしてあります。

 このアングルで見ると、シリンダーフィンの深さが分かります。

 エキゾーストパイプを付ける前に、クラッチ・レリーズレバーを作り替え、ケーブル受けをランナーから切り出し取り付けました。

 0.3oプラ板と0.2oアルミ板で作り、0.3oステンロッドでピンを作って差し込み、0.8oステンロッドでシャフトを作ってエンジンに差し込んであります。

 周辺の細かい塗装はこれからですし、デカールは多分死んでいて使えるかどうか分かりませんが、それはそれで我慢するしかないですかね、デカール複製の技も持っていないし。 

 これはキックアームと連動して排気バルブをコントロールするデコンプと言われる装置のアームとワイヤー、ワイヤー止めを作っているところで、シリンダーヘッドの排気バルブ右側に取り付けます。

0.2oアルミ板で作りましたアームの長さは2.5o程度の長さです。

 それを取り付けたカット。

取り付けビスは伸ばしランナーのピンです。

 左右ステップとブレーキペダルは中抜きして肉厚を薄く削りました。

 エキゾーストパイプは長すぎてエンジン側の取り付け部分がシックリしないので、プロテクター部分で一度切り離し、パイプ側を2o程詰めて再接着、キェブレター左側はモールドが無いため、パテ盛りして造形しました。

 フロントのブレーキドラムはレバーやスプリングが一体成形されています。
 リヤは別部品になっていますがシャフトとスプリングを作り直して見ました。

 フロントのスプリングとロッド部分も0.3oステンバネ線を使い作って見ました。

 キャブレターのモールドは左半分が見えなくなってしまうとは言え、覗き込むと見えてしまうので、モールドをパテ盛りして作り、尚かつチョークレバー、フロートチャンバー止め金具、フェールパイプなどの工作を追加して取り付けました。

燃料タンクの方にはコックの部品が無いためにホースを直付けする様になっているのでフェールコックは自作しなければなりません。

 エキゾーストとキャブレター、左右ステップ、ブレーキペダルとキックアームを取り付けました。

 実車のエンジンその他ブラック塗装は耐熱塗装を施してあると思いますが、経年変化で退色したりブーツが擦れて塗装が薄くなった様な表現をクローム塗料でドライブラシをして雰囲気を出してみました。

 エキゾーストも同様に焼けて黒味が飛び、赤茶けた感じにしてみました。

 メーターデカールはやはり死んでいて台紙から剥がすことを諦め、台紙ごと本体に貼り付け、クリアー部品を被せエナメルクリアーで空気が入らないように塗り込んであります。
 クラッチ及びFブレーキワイヤーのアジャスターを作りレバー付け根に装着しました、材料は付属のゴムチューブと0.3oプラ板です。

 フロントホイールを装着して各ケーブルを取り付けました。

フェンダー部分には擦れ止めのプロテクター代わりにケーブルにゴムチューブを履かせました。

 左側からの車体中央部分。
 こちらも擦れて色あせた感じの表現をフレームの一部やエンジンに付けてみました。

 全体の骨格が出来、後はタンクとサイドカバーが付くのですが、タンクのデカールが死んでいて無理に貼り付けたのでタッチアップだらけで表面の凸凹が醜いので、この問題を解決できれば完成としたいです。

 他にもロゴやXR200Rの文字シールも死んでいて使えませんでした、複製が出来る技と設備を持たない切なさを感じています。

 サイドカバーとフェールタンクを組み付けました。
 フェールタンクの組み付けはフレームとタンク内側にアクセルワイヤーとハイテンションコードが通るので隙間が狭くシックリとはまるのに注意と工夫が必要でした。

 いよいよシートと車載工具入れの後部バッグを取り付ければ完成となりますが、シートに貼る200Rのロゴとサイドカバーに貼るXRのロゴ、バッグに貼るHONDAのロゴはデカールを生き帰えさせられなく、貼る事を断念しました。
 ちなみにスイングアーム左側のPRO-LINK のロゴも貼れず終いでした、従って新車としての製作ではなく使い込まれた様にこれから汚してみますが、取りあえず綺麗な状態で完成させる事にします。

ハイテンションコード
Production completion

 製作を始めて2ヶ月半でやっと完成に漕ぎ着けました、綺麗な状態のカットを撮った後で近所の河川敷を走り回り汚した後洗ってみました。(^^ゞ

 20年くらい前の古いキットで、プラ材が硬化してあちこちでポキポキと折れてしまい修復しながらの作業には閉口しましたし、デカールも殆ど使い物にならずやっとの思いで貼れる部分は何とか貼れることが出来、一安心しました。

 このバンダイのキットは思っていたよりもディティールがしっかりとしていて素晴らしい素材でした、スポークの張り方やシルバー系の塗料の実験にもかなり参考になり、今後ますますこの方向に進めて行けそうで我ながら楽しみが一つ増えた喜びに浸っています。

キット以外に使用した物

● 0.3o・0.5oステンレスバネ線、   ● 0.3oステン針金   ● 0.56o被服線、   ● 0.3oプラ板、   ● 0.3o銅線、   ● 0.2oアルミ板

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