Revell 1/8
YAMAHA 350 YR2C

 仮組するとこんな感じ。

 可動チェーンではない事とプラチェーン故に塗装もしなければならないので、最終的には一齣一齣接着して固定してしまいます。

 物は試し、エンジン部品をシンナー風呂に漬け込んでメッキ剥がしを始めました。

 既に経年変化によるメッキの輝きは消え、半ば透明になっている部分が多くなった部品達は全てメッキを落とす作業から始めなければなりませんが、果たして地肌を現してくれるのでしょうか。

 シリンダーとヘッドの部品です。

 モールドを甘くしている原因は分厚く掛けられたメッキの下地コートにあります。
 下地その物でさえ甘い物にメッキですから、しかもフィンの枚数も少ないのとヘッドフィンの高さも低いようなので、この部品達は作り替えないとならないでしょう。

 こういう車をスポーツ車と呼ぶ、というキャッチフレーズで1967年の春から発売されたヤマハ・スポーツ2サイクル車の最大排気量車R−1の輸出向けモデルをアップマフラーのスクランブラー・タイプとしたもので、このYR−2Cはピストンバルブ式2サイクル・ツインのエンジンを装備して36馬力、最大トルク3,87kg-m/6000rpm、最大速度168km、登坂力27度の性能を誇っている。
 シリンダーはメタリックボンド式のアルミ製、潤滑はオートルーブ、変速は5段。  
 最近はこのRシリーズの新鋭350R3−Cが活躍中である。                <インスト解説より>
 
このキットは北米向けにグランプリ350YR2とスクランブラーYR2Cを合わせて500台余り発売した車をモデルにキット化したものと思われますが、Revellでは今から40年も前にトライアンフのバリエーションキットやCB72のバリエーションキットを発売し、その流れの一つにYR2・YR2Cも有ったわけでバイクキットとしては世界で最も古い部類と言っても過言では無いでしょう。
 私が中学生の頃、父親からトラやCBのプラモデルをプレゼントされて数台作った事が有りましたが正にこのキットでした。
 スキルもキャリアも無い当時の自分には形にこそしたものの見られた代物にはなり得ませんでした、当時そのままのキットを改めて見るとプロターのモールドの甘さが繊細に見えてしまう程こちらはその上を行っていて怖じ気づきそうになってしまいます。     本当に作り切れるのか・・・凄く不安を抱きながら手を掛け始めてみます。

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 24時間シンナーに漬けていましたがメッキの下地は完全には落ちません、落ちない部分はカッターの先端で丁寧に落とすしか方法は無さそうです。

 全てのメッキを落とす作業は大変な事になると想像が出来ます。

 取りあえず上下のクランクケース部品を接着してシリンダーの底辺が収まる角穴を1oプラ板で塞ぎ平面を出しています。
 シリンダーとヘッドをスクラッチするための基準面にしなければならず、この面から立ち上げるため紙にスケッチと寸法を書きながらプラ板を切り出す事にします。

 キット部品から採寸した数字を頼りにプラ板からシリンダーとフィンの切り出しをしていますが、削って減る分を見越してコンマ数o大きめに切り出し、全てを貫通する穴の位置を決めるための芯だし作業をしています、っと言うとカッコイイですが何せ雑誌の小さな写真が頼りの極めてアバウトな数値、クランクケースやフレームとの兼ね合いも考えながらの現物合わせの工作・・・フィンはこの段階では左右一体となっていますが、実車同様左右別体物に作ろうか一見別体に見える様に作ろうか思案のしどころです。

 どうやら最初から僕にとっては難関となる高い壁をよじ登ろうとしています。

 切り出しには一応ノギスを当てながら正確さを期してはいるものの、如何せん手仕事のためピッタリと合う筈もなく、この様にして重ね同じ形になるように削っていく方法を取っています。

 概ね形を出したところで全てを重ねて様子を見ることにしましょう。

 フィンには仮組前にスリットを入れて本組に備える事にして・・・、取りあえず組んでみました。

 排気ポートと吸気ポートの高さ位置が同じになっていて、これは間違いですからこの部分だけ部品の作り直しです。
 仮組によって間違いを発見する場合が多いので、まして組み付け順序がキッチリと決められている場合は特に気を付けないと・・・。

 キット部品とのツーショット、試作品はこの後も作り込みをして採用するかどうかを決めます。

 ヘッドフィンの高さが低いキット部品は資料の写真と比べても随分形が違う様です、ここも簡単には行きそうも有りませんがシリンダーが済めば作らなければならない部分です。

 試作して一発で決まる何てことは珍しい事で、そう簡単には行くはずも有りません。

 この工作も下4枚のフィンの作り直しや、フィンの共振止めの工作のためにバラして調整し、また組み付けの作業を何度も繰り返さなければなりませんでした。

 そのおかげで何とかコツみたいな物を掴み始めています。

 一つ一つの工作は手順を間違えると部品を壊してしまい1から作り直さなければならないので、穴を開けたり切り込みを入れたりの作業を始める前に頭の中で充分段取りを考えなければなりませんでした。

 そうこうしながら何とか試作も部品として使える見通しが立ってきたので更に完成形に持っていくことにいたします。

 修整も上手くいったので最終的に各フィンを接着する事にしました。
 吸排気ポートを削りだして形を整え、共振止めに使ったアルミパイプも寸法通りに切断しクランクケースに収まるように足を付けて差し込みバランスを見ています。

 本来の形である左右独立したシリンダーにするためには真ん中から切断しなければ成りません。
 しかしヘッドの工作がこれから始まるので、その工作が終わってからでも遅くは無いでしょう、慌てることは失敗に繋がるのでここは慎重に。 

 シリンダー作りもどうやら目途が立った様なのでフィンとフィンの間にリブを前後に工作して強度を付けました。
 実車(多分)にもこのリブが有りますが、どのくらい奧まで有るのか分からないので突き当たりまで有ると仮定しての工作です。

 薄いプラ板だらけの工作でやっとシリンダーだけは完成するとして、ヘッドフィン作りにまたプラ板だらけになると思うとヤレヤレといった感じになります、まだ半分しか出来ていないのでもう一踏ん張りしなくては・・・。

 ヘッドフィン作りに取りかかりました。

 資料の写真を元に想像を交えて縦横比から計算して大きさや形を決めてプラ板から切り出しています。
 ヘッドボルトやプラグ穴を避けた切り欠きが有りますが、詳しい形状は判別出来ないのでこの部分も想像の域を脱し得ません。
 長方形の物はフィンとフィンの間のスペーサー(燃焼室の外側の膨らみ)です。

 実際に組んでみてフレームに仮組してみない事には大きさやバランスが取れているのかどうかに不安は有るものの、雰囲気重視と言って逃げる手もアリかな・・・(相変わらずのいい加減さですいません)。

 残り半分、合計26枚(多分)のヘッドフィンの切り出しと整形・・・頑張れ俺!。

 切り出したフィンは全部同じ形には仕上がっていません、何しろ手作業なもんで。
 ピストンの中心を基準点として、おおよそに揃えて貼っていきました。

 部分毎に進むに連れてフィンの幅を揃えるため削って合わせていき、ここまで来ましたが、サラサラタイプの接着剤でプラを溶かす能力が強力なため、一度に沢山貼り付けると乾くに連れて歪みが発生する恐れもあり、先を急ぐ事は厳禁としています。

 ベースが0.3o、フィンも0.3oスペーサーの厚さは0.8ミリの合板を使っていますが、果たして歪みは出るのでしょうか一晩置いて結果を待つことにしましょう。

 一晩置いた結果は・・・、やはり僅かな反りが発生していました。
 接着剤による浸食と揮発によって上面が縮んだ様です、底面はプラ板に接着されているのでその様な事は起きませんでした。
 この場合の接着方法は瞬間接着剤の方が歪みが無く作ることが出来るのでしょうが、一発目からそんな自信は有りませんからトライ&エラーということで試してみました。

 反りが入った部分をどう直すかでは、ヘッド部品の下に0.5oくらいの太さの棒を置き上から全体を押すと、少量の接着剤で留めていたスペーサーが剥がれて平になったというわけ。
 今後の糧と致します。
 
 シリンダーはこの時点でエッチングソーにより切り離し、端面を仕上げておきヘッドの幅と同じくなる様に調整しておきました。

 クランクケースに差し込み、左右の高さやヘッドフィンの高さなどをチェックしています。

 調整の必要な場合は塗装してクランクケースに接着後に行い、その後補修塗装をします。

 多分大きさに大きな誤差は無いとは思いますが、フレームに載せて最終チェックをしてみないと何とも言えない情けなさ・・・。

 まだ完成と言えないのが残念です。

 左右のシリンダを塗装してクランクケースに接着、微調整のためにヤスリを少しだけ掛けてあります。

 イメージ確認の意味で最初の色づけということでシルバー単色で塗装しました、その後少し色を重ねてイメージ通りに持っていきます。

キット部品のシリンダーやヘッドよりも格段にリアルになってきたと思うのは自分だけかな?

 今から40年前に生産されたモデルのエンジンと言うことで時代を感じた質感を出したいと思い、汚しとまではいかないが、フィンの隙間に溜まった汚れが落ち切れていない様な少しヤレた感じにしたいと思い、一度塗ったシルバーの上により暗いフラットシルバーを重ね、エナメル塗料でウォッシングして陰影を付けています。 

 ウォッシングが乾いてからエナメルシンナーを染み込ませた綿棒で軽くふき取りメタルカラーでドライブラシを掛けて金属感を出しています。

 少し心配だった大きさに付いては、最初のリサーチが間違っていなかったので問題なく収まっています。

 エンジンがフレームに違和感なく収まる事を確認出来たので、他の部分に手を掛け始めています。

 組み立て手順の関係でストラットを組むまでにホイールを完成させなければなりません。
 リムとハブに有るスポークモールドに位置的な誤りが有るので修整しながらの工作になります。

 それぞれの部品の修整を終えて塗装の段階です。

 シルバー塗装が多いバイク部品の塗装には最初にブラックで下地を作ることが僕の定番になっています。 

 ホイール部品が乾くまでスポークの部品を作っています。

 今回は1/8 ということと準オフロード車と言うことでスポークには0.5oステンバネ線を使い、ニップルにはいつものビニールチューブを切って使います。

 これで一輪分の部品で36本有ります。

 0.5oともなると流石に硬く、容易にシナルことが無く押さえる方向にテンションを張らせる事が出来ないためハブ、リム双方の差し込み部分に瞬間接着剤を使います。

 下に見えるのは長さ30pの0.5oステンバネ線と白い被服線です。

 ホイールの完成です。

 今回1/12 YAMAHA SRのホイールも同時進行で作っています。
 両者全く同じ方法で、違うのは材料のサイズだけ。

 塗装は1/8 はメッキの鉄リム、 1/12 はアルミリムという材質の違いが有るので、メッキリムにはクレオスメタルカラーSM07 を使いクローム感を出し、アルミリムには同じくSM06を使いました。
 SRのアルミリムはポリッシュ無しという設定なので光を押さえたSM06 はピッタリです。

 気分によって目に付くところを弄っています。

 フェールタンクの側面にあるニーグリップラバのモールドはタンク側面と同一モールドで境界がはっきりしていないため塗り分けが上手く行きそうにありません。
 そこでラバーのモールドを浮き立たせマスキングをし易くするために横方向から筋彫りをしてラバーを浮かす様に立体感を付けています。

 一応右側は完了、これから左側を処理します。

 このタンクはツートンカラーに塗り分けなければならず、しかも細い子持ちラインを伴っています。

 その境界線の意味か、ほぼその位置に凹モールドが有り、タンクマークの位置にも同様で、しかも凹モールドを境に面に少し段差が付いています。

 この凹モールドと段差を消すためにパテで埋めています。

 光硬化パテで能率アップ、全体にヤスリを掛けて段差や歪みなどを一気に均してしまいます。

 この先ツートンカラーに塗り分けたりマスキングをしてニーグリップラバーを塗り分けるのですが、子持ちラインの塗装を含め手間の掛かる作業が待っています。

 組み立てたり塗装するに当たって、ある程度他の部品が同時進行で作られていないと前に進むことが出来ません、チェーンもその一つ。

 キットのモールドをよく見ると一見してチェーンの横幅に対して縦の厚みが薄く、スプロケットの歯に対して駒も小さすぎに見えます。

 そこで、プロターを作ると余ってしまう組み立てプラチェーンを使って改造にチャレンジしようとしています。
 このチェーンは1/9 にしては大きすぎで一度も作った事は有りませんが、説明書に書いてある様に線香の火で炙ってカシメるよりもハンダゴテでチョンチョンと炙る方が周辺を溶かすこと無く組める様です。

 アップの画像ですが様子が分かるかしら?

 さて、組み立てたチェーンをどの様にスプロケットに組み付けるかですが、可動は全く考慮に入れないであくまでも見た目を重視して作る事にして・・・。

 チェーンモールドを削り落としスプロケットだけを取り出し、新たに歯の根本部分を彫刻しチェーンが少し被れる様にしました。

 一体モールドの部品としてこの時点で接着固定してしまいました。

 元の部品と同じ寸法になるように駒合わせが心配でしたが・・・。

 少し弛みを付けることで調整出来ました。

 弛みを付けた事でピーンと張ったチェーンよりも実感が出たような?。

 駒の大きさも大きすぎる事は無い様に見えますし、リヤスプロケットの歯数も38〜40Tに相当する様なのでこれで良しとしましょう。

 プロターの組み立てプラチェーンは可動チェーンとしても作る事が出来る物ですが、連結ピンと駒の摩擦が大きくてスムーズな動きは期待出来そうも有りません。
 また、この大きさは 1/6 にも適用出来そうな感じがします。
 いろんな事をここでも研究させて頂きました。

 シルバーの色調を変えて塗装しましたが、フラッシュのためその違いが分かり難くなってしまいました。

 スイングアームの後端のモールドも修整しなければならない箇所ですが、材料の置き換えをしないで削り込みで直しています。

 チェーン引きのブラケットや調整ネジも左側の様に(下)彫り込みによってモールドを浮き立たせようともっぱらカッターが主役です。

 余計なモールドは削り落とし、アジャスターやナットのモールドの根本を軽く筋彫りして各部品を浮き立たせています。

 アクスルシャフト右側にはプラ棒を使ってシャフトの突き出ている部分を補足しています。

 キット部品のリヤショックです、2ピースの貼り合わせ・・・マフラーステーまで一体成型されていてとても親切な設計ですが・・・、どうしましょう、そのまま使います?

 一旦はRevell のご厚意に甘えようかと思いましたがやはりこの部分は他との兼ね合いを考えて作り直す事にして・・・。

 とは言え適当な太さのプラ棒が無いので有り合わせの材料を使って作る事にしました。
 材料は太めのランナーを真円を出しながら少しだけ細く削り、その他プラ板やプラ丸棒を使っています。

 ショックの下部分です。
 スイングアームに取り付ける部分は2oの丸棒と3oのランナーを使って細工しています。

 太さ合わせのため0.3oプラ板を巻いて調整してショックボディーが概ね出来上がりました。

 スピンドルには1oの真鍮パイプを使っています。
 次はショック上部の工作に入りますが、スプリングにする丁度良い太さの針金を持ち合わせていません、さてどうするか・・・。

 次はアッパーブラケット部分の工作。

 材料は下と同じで太めのランナーで大まかに形を作り・・・・。

 後はひたすら削りだして作ります。

 ショック作りと同時にフレーム側取り付き部分を修正します。

 元のモールドのままだとショックを取り付け後ろから見ると、大きく「ハ」の字になってしまいます。
 これはフレーム側の取り付け幅よりもスイングアーム側の取り付け幅の方が4o以上幅が広いためで、プラ板で幅を調節しなければなりませんでした。

 実際のそれぞれの幅がどのようになっているかは不明なので、あくまでも見た目に不自然さが無い様に加工した次第です。

 ボチボチ塗装を始める時期になってきました。

 例によってシルバー系に塗る物は下地にブラックを吹き・・・。

 キャンディーレッドの車体色に塗る部品達はホワイトの下地に

 ところで、この燃料タンクは両サイドがホワイト、その外側には同色の細いラインが走り、それ以外がキャンディーカラーとなるため特別に塗装方法を考えなければなりません。

 以前1/10 YAMAHA XS-1 を作った時、同じ様にデカールが無いためにライン塗装を行った事を思いだし、今回にも応用してみようとしています。

 下地塗装をしながらホワイトに塗り分けする境界線をカッターで切り込みを入れて目印にしながら塗装を繰り返して行きます。

 全体のホワイト塗装が終わって、白く残す部分にマスキングジェルを塗り赤塗装を施したところです。

 少し乾燥させてからクリアーにパールの粉を混ぜた物を被せました。

同様にサイドカバーも。

 乾いたら今度はクリアーオレンジにクリアーレッドを混ぜ、クリアーで希釈して薄め液で濃度を調整した物を被せればキャンディーレッドの完成です。

 同色でフェールタンクやライトステーを塗装すれば一応この色目部分の完成です。

 少し乾燥させてからマスキングを剥がし、境目をザッと整えました。

 これがタンク塗装の第1段階です。
 この次にやる事は、白抜きになっている部分の外周にピンストライプを書き込む事で、タンクを直に掴まなくてはなりません。
 困った事にこの時期塗装が乾きにくい、しかもクリアー塗料は尚更乾かないので暫く放置しておきましょう。

 一週ほど乾燥の時間を取り、いよいよピンストライプの書き込みです。

 腰の柔らかい極細の筆で恐る恐るラインの太さの中心付近に筆を落としてゆっくりと書き始めました。

 書き上がるまで数時間、指やタンクを持つ腕の筋肉が異常な程緊張していた所為で痛くなっています。
 
 何とか描ききりましたが均一なライン描きに暫く離れていた報いは相当身体にダメージを与えています。
 もっと簡単な方法をとも考えたんですが、敢えて技術的衰えを恐れて挑戦しています。

 頭の痛いことにまだ反面が残っている事で、全く同じ太さで同じ間隔で描ききってこそ成功と言えるので、緊張のクライマックスはこれからが山場になり、それが終わって第2段階が終了するわけで・・・技術的維持も楽ではありません。

 どうも白熱灯の下で写真を撮るせいかホワイト部分が黄色っぽく写ってしまいますが、本当の色は上の写真の通りです。

 それは置いといて・・・、何とか反対側も終わり、死んでいないか心配だったタンクのロゴマークシールも、デカールフィルムを予め塗って置いたのでバラバラにならずに貼る事が出来ました。

 その後デカールを押さえるため薄くクリアーを吹いたところまで来ました。
 クリアーはこのあともう少し吹き付け仕上げに向かいます。

 最終のクリアーを吹き、一週間乾燥させました。
 何とか短時間なら触っていても大丈夫なくらい硬化しているのでピカールとコンパウンドワックスで磨きを掛けました。

 クリアー塗装直後のギラギラとした艶を嫌い経年変化が感じられる少し退化した艶にまで落とします。

 最後に残ったニーグリップラバーの塗装に入る前に、予め脇から彫り込んだ溝に極細筆でブラック塗料を染み込ませ、ラバーの縁の裏側の筆塗りが出来ない部分を塗ってしまいます。
 この時用いるのはエナメル塗料で、万一はみ出しても楊枝の先で軽く擦ってやれば落ちてくれます。

 タンク塗装の最後に、半艶消しのブラックを筆塗りして塗装の部の終了です。

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