以前トライアルバイクを所有してごっこ遊びをした事もあり、ましてこのジャンルのバイクモデルは国産プラモには皆無と言うこともあり縮尺も何も考えずに手にしました。
 おおよそキットの内容はご覧の様な具合です。

開けてビックリ玉手箱!!

 スポークホイールモデルのキットは、大体始めに手を付けるのがホイールの張り替えからで、この部分の出来の良否でお蔵にするかどうかが決まります。
 幸い今までお蔵にしたキットは無かったですが、流石に今回は考え込んでしまいました。

 その訳は、このキットのホイールはスポークが平面に貼られていて左右合わせるとHの字の様にリムが全く着かない状態で5o程離れたまま、これを仮に強引に着けようとすればスポークは湾曲するだろうし形も何も有ったものでは無くなってしまいます、それ以前にモールドもズレがひどく、しばらくは開いた口が塞がりませんでした。

 外国のバイクモデルキットで私の無知のせいかエレールにバイクのキットが有る事をつい最近まで知りませんでした。
 大昔にレベルの1/8のHONDA CB72を作った事が有ったり、プロターの1/9や、彫刻の綺麗なエッシーのクラシックバイクのキットを見たりした事はあっても、シュリンクパックしてある箱なので中身を見る事が出来ないのが常で、買ってしまってから後悔するのが嫌で、よっぽどの事が無いと最近までは値段も高いので買わずにいました。

 では何故このキットを買ったかというと、たまたまヤフーオークションを見ていて箱絵にまたまた釣られてしまい、衝動買いに走ってしまった訳です。

 クラッチとフロントブレーキワイヤーのハンドルレバー側の取り付きにアジャスターを工作しました。

 材料はモデラーズの0.56o被複線と、それが通るチューブ、0.3oプラ板を切って穴を開けました。

 フレームを少し暗めのシルバー塗装をしたところです。
 フロントフォークは一体物で、それぞれの部分毎に塗り分けをしなければなりません、全体を一度シルバー塗装して、取りあえず一番下のアウターチューブを塗ったところです。

 ヘッドライトの反射鏡部品以外のメッキ部品を全てキッチンハイターにジャバジャバっと漬けて綺麗にメッキが剥がれたところです。
 以前製作したHONDA CB 50 の部品構成とほぼ同じ内容で、そのまま 作ってしまえば何の変哲もないキットですが、敢えてどれぐらいの出来の作品に仕上げられるか試してみたくて1/8と併作しています。
 それにしてもかなりアバウトだと思いませんか。

もう一台の1/12 TY125を紹介します。

 左の部品は、アクセルワイヤーの巻き込み部分へ接着。

 輪に作った部品は、半分に切断してハンドルのご覧の部分に接着、ここは取り付け角度に注意が必要。

 ハンドルに取り付けたウィンカーブラケットに0.4oの穴を開け、ウィンカーランプAssyを水平に取り付けます。

 ウィンカーランプの配線はパイプの中通しと言うことにして省略します。

 小さな小さな部品を作っています。
 ランナーを輪切りにして、外径2.2o、内径1.7oに合わせて、外側にこれも伸ばしランナーで平らな部分を2カ所作り、2個の部品を新造しました。

 左の部品も伸ばしランナーから削りだした物です。

もう少し

 この週末で完成の目途を付けるべく進めてきました。

 色々な部品を組み付けました。

 左右ステップ、キックアーム、チェンジペダル、スピードメーター&ケーブル、ハンドルバー、テールランプAssy等々。

 それぞれの部品は細かく手を掛けました。

 筋彫り、透かし彫り、各ボルトも頭の再現を伸ばしランナーで作り、ケーブルの取り出しにはチューブを2重に重ねてネジ部分を表現したり、テールランプは2本のビスを0.4oバネ線で作り、ランプボディー内にはクリアーパーツのランナーでバルブを 作って内蔵してからレンズを被せました。

 此処までがこの週末に出来た事柄です。

 後に残された作業は各ケーブルの配線、左サイドのオイルタンクカバーの細工と取り付け。

 エンジンガード取り付け、ハンドルバーとリヤフェンダー脇にウィンカーランプの取り付けなど、数えられるくらいの行程になりました。

 次の週末にはこれらの作業が全て終えられれば目出度く完成となりますが、ここから先は最も神経を使わなければいけない時期ですので焦らず急がず慎重に進めようと思います。
 

 これはサイドスタンドです、スプリングの部品を0.3oの銅線を0.4oのステンバネ線に巻き付けて作りました。

 スタンドの方には0.4oステンバネ線でフックを作りここに引っかけて出来上がりです。

 エンジンのクランクケースに繋がるケーブル、パイプ類を配線しました。
 クラッチ・レリーズレバーを自作してクランクケースに取り付けケーブル押さえを作ってから配線しました。

リヤホイールの右側を組み付け終わりました。

ステップも無垢な部品でしたが実車と同じ様に中をくり抜いてモールドに立体感を付けました。

 仮組を何回か行っていても、いざ取り付けとなると、あっちが変、こっちがどうのと、すんなり行かないので見ている方にはじれったくなるくらい進みませんが、私のペースなのでご勘弁下さい。

 進行が遅くてすみません、体が重くて仕方有りませんのでノンビリやらせて頂いてます。

 リヤブレーキロッドが太すぎのため0.4oステンバネ線に置き換え、調節ネジに相当する物を細いビニールチューブの輪切りで再現します。
 ペダルは真ん中を彫り込みギザギザのモールドを付けました。

 チェーンカバーを塗装して装着しました、カラーはグンゼ・メタルカラー・クロームを使いました。

 リヤブレーキパネルのテンションバーを薄く削るのもしんどいので、0.3oプラ板で作り直し置き換えます。

 塗装準備と作業中のカット。

 例によってランナースタンドに部品を接着して立てておきスタンドを持ってブラシで吹いています。

 この部品は左側のオイルタンクカバーです。
 ボディーに止める部分の作り替えをします、如何せん小さな部品でも厚みがあって見るに耐えないものですからチマチマと作っていかないと締まったモデルにはなりません。
 下部の丸い出っ張りはオイル残量の覗き窓でこの部分もクリアーランナーで作り替えるために穴を開けます。

 この部品はチェーンカバーですが、厚さが1oも有る無骨な部品のために、そのまま使うのを止め0.3oプラ板で作り直しました。

 厚さ1oと言うと実際は12o厚で、もの凄くごっついカバーになるため、最初は0.2oプラ板を考えましたが、今度はペラペラでどうにもならないので0.3oで落ち着きました。

 ステーにあたる部分のふくらみや取り付けビスの頭のモールドは伸ばしランナーと、同じ厚さのプラ板で 作ってあります。


 仮組で装着すると下の写真の様に取り付きます。

まだまだ続きます。

 テールランプ部品です。
 テールランプ・ステーは無垢のモールドなので鉄板をプレスした部品の様に見せるために裏側を深く彫り込みました。

 テールランプボディーとライセンスプレートは一体モールドですがライセンスプレートがあまりに厚すぎなので切り離して0.2oプラ板で作り直します。
 レンズには0.5oで穴開けをして、ボルト代わりに0.5oステンロッドでボディーに接着します、ボディーに反射鏡のアルミ箔を貼るために接着出来ないので、この様にします。


 シートの裏側です。
 接着用の足が2本有るだけで、このまま載せると隙間からあっちこっち向こうが見えてしまいますので前端に目隠しのためとシートの厚みを表現するためにプラ板で壁を作りました。

 ハンドルバーに一緒にモールドされている左右のレバーにはパイピング用に凸モールドが有って、キット付属のビニールチューブを使う訳ですが、太くて硬くて使えないので凸モールドを切り離し0.4oの穴を彫り細い被複線を使います。

細かい事いろいろ。
 いろいろな部品がだんだんと出来て、少しづつ組み付け、仮組をしています。
 ホイールの組み付けに前後輪でズレが無いか、フェンダーとホイールにズレが無いか、各ワイヤーを通すルートはどうするか等々、細かい細かい作業はまだまだ続きそうで、もう暫くは楽しめそうです。
 しかし、こうして眺めてみると最初に箱を開けた時の印象が跡形もなく吹っ飛んでしまった様だ。
 ここまで進んできて感じている事は、手を掛けようとすれば際限がないと言うこと。
 何処までを限度と決めるかは、その時の気分次第と言うことだと思う。

 2本のショックの長さが同じになっているかフレームにマウントして確認しているところです。

 長さが揃っていないと、どちらかにスイングアームが引っ張られて、タイヤが斜めに取り付くはめになってしまいますのでリヤサスを改造した場合は必ずこの確認はしなくてはなりません。

 ショックの両端のピンのモールドは切り離し、ピンの場所に1oの穴を空けますが、一気に開けずに虫ピンでセンターをマークしてから0.4oのピンバイスから始め0.2oきざみで徐々に穴を大きくしました。

 そしてピンをそれぞれの位置に通して瞬着で固定します。
 プラスチックが古いため、ピンが折れてしまう可能性が高いためと、ボルトのモールドもゆるいためにこの処置を施しました。

 ショック本体をフレームに止める為のピンをクリップから切り出し、3o強の長さに揃えて4本作ります。

 それぞれの端はバリをヤスリ掛けして頭を綺麗に丸く整形しました。

 各部品を仮組した状態と、元々のパーツを並べてみました、スプリングの巻き方向に違いが有りますが概ね大成功としましょうか、上下のマウント用のボルトを違う物で代用しようと考えていますが、取りあえずもう一本 作ってしまいましょう。

 その代わり今までアクリル・ブラック塗装と違い、下地にエナメル塗料の艶有りブラックを塗り艶々ピカピカにした後でグンゼのメタルカラー・クロームを塗って乾燥してから磨きました、この辺はアルクラッド2の下地処理と同じ方法を取り入れて見ました。
 新発見です!凄い艶が出ました、アクリルとエナメルの使い分けで、艶を出したい時、抑えたい時、その時々によって溶剤の違う塗料を使うと、色々にバリエーションが広がるものだと勉強になりました、覚えとこっと。

 元のスプリングのモールドはカッターで削り落とし、メタルカラーで塗装しました、シャフトは1oのステンバネ線を使いました。

 メッキ塗料でアルクラッド2と言うのが有るそうで、使って見たいのですが私の近所では手に入らないので仕方なく今回は従来通りです。

 リヤスプリングの製作です。
 0.4oステン針金を3oのアルミ棒に巻き付け、寸法の長さに引き延ばします。
 棒に巻いたままの状態で長さを決め、不等ピッチの間隔を調整して、全く同じ形になる様に2本作ります。
 スプリングの両端は実物と同じ様に斜めにカットしてヤスリを掛け、当たりをスムーズにしました。
 
この辺の工作は指と目が痛くなりました。

 リヤショックの続きです。
 バラバラにしたショックをそれぞれ整形して形を整えて行きます。
 アッパーブラケットの下側にランナーの真円の部分から切り出した物でスペーサーを作り、ブラケットに接着しました。

 左はリヤショックを3分割したところです、真ん中の部分はシャフトに置き換え、スプリングは0.4oのステン線で作り直します。
 どんな風になるか、取りあえず片方だけにトライアルしてみます。

 右はキャブレターとフェールコックです。
 それぞれにフェールホースを配管するので、パイプがはまる様に0.4oステンバネ線で差し込みの凸を付けておきます。

 濃い目の塗料で溶接脈の根本に盛るように塗りたくり、表面をわざと荒れた感じに艶消しブラック塗装します。
 乾燥させてからマフラープロテクター部分を残してマスキングジェルでマスキングしてプロテクターをホワイト塗装しました。
 デカールを貼りソフターで馴染ませてからクリアーでオーバーコートを数回繰り返し艶が出たところでプロテクターを本体に取り付けてあるビスをメタルカラーで筆塗りして完成です。 

テールパイプを除いたエキゾ
ーストからマフラーまでは最
中の様に溶接脈が有るので
、伸ばしランナーで再現しま
す。
マフラープロテクターの周りを
少し彫り込んで浮き立たせて
おきます。

 マフラーのエキゾーストパイプ部の形状が「コ」の字型になっていて実車の様な丸いカーブに作り直すために、径が同じランナーを利用して熱で炙って曲げ、置き換えて見ました。
 
 若干手直しが必要ですがどうやら上手く収まりそうなのでこのまま工作を続けようと思います。

 フロントフォークに取り付ける部品を作っています。

 左上はライトリムで、この部品はランナーからの枝がもろに本体に繋がり、枝から切り落とすとメッキにも影響が出てしまいますが、元々のモールドが悪いので何れにせよ修整が必要でしたので塗装仕上げで金属を表現しました。

 その下はライトボディーです。
 リムとの接合部の直径が合わず大きすぎるためにライトリムと同径になるように修整しました。


 ガソリンタンクはフレームを挟む格好で組み立てる様に説明書には有りますが、それでは塗装やその他の処理が出来ないのでタンクは単体で作ります。
 デカールを貼りクリアーを一回吹いたところです。


フォークにタイヤ、フェンダー、テンションバーを取り付け組み立てました。
 テンションバーは厚みの半分を削り、0.8oの穴を空け、ブレーキ、メーターの取り出しのモールドは切り落として代わりに0.3oの穴を空けワイヤリングの用意をしておきます。
 

 前後のホイールを仮組みしてみました。

 フロントフォークはホイールハブを、ただ挟み込むだけで落ち着きが悪くガタが出ていますので、モールドのシャフト部分は切り落とし、ハブもシャフト穴が貫通していないので1oのドリルで貫通させ、フォークにもシャフトが通るように1oの穴を一直線に空け、シャフトになる真鍮棒を通して瞬着で固定します。

@ 貼り合わせたホイールのリム中央に残ったバリ、ズレ、隙間などを溶きパテや接着剤などで埋めたり、カッターやペーパーヤスリで修整した後、メッキ層の下地層も綺麗に剥がし取ってからシルバー塗料の乗りを良くするためと全体の表面を滑らかにするためにつや消しブラック塗装をします。

A リム中央の溝が綺麗に消えたのを確認して今度はシルバーで塗装します。
 この段階でもう一度全体をチェックします。

B OKならば次にメタルカラーを吹いて、乾燥後に磨きを掛ければリム部分の塗装は完了です。
 その後、スポークに付着した塗料をカッターなどで綺麗に剥がし、ニップルを塗装し、エアバルブを取り付け、最初に作業上邪魔なので削除したタイヤのはまるリブを新たに作ればホイール全体の完成となります。

B

A

@

ホイールの塗装順序です。

 リヤホイールが完成して、エレール1/8と並べて見ました。
 1/12のホイール直径は、タイヤを履いた状態で55o有りますが、流石に1/8は大きく迫力が有ります。
 最近は慣れてきたのか仕上げが早くなりました。

 取りあえず片方だけ張り替えが完了しました。
 今回から両側を張り合わせてから塗装しますので、ニップル周りの修整や塗装、リムのバリ取り、合いの調整などは後回しにして、時間の倍掛かるもう片方を作ります。

 こちらは1/12TYのリヤホイールです。
 1/8のエレールTYよりも細い0.3oステンバネ線を使いスポークの張り替えをするために、内側と外側用のスポーク部品を作り終えたところで、長さは19oです。
 内外の違いは引っかけの曲げ角の違いで、ハブの表側の先端部分はスポークを張ったときにハブとの間に浮きが出ないように斜めにカットして整形してあり、徐々に張りながら整形していきます。

さて、

 1/8のフレームが塗装を終えて仮組をしている所ですがフロントフォークの問題は未だ解決できないで頭を抱えています。

 此処まで来て、1/12がいよいよ終わりに近づいたので、この際取りあえず1/12を先に完成させることに専念して、その後ページを別にして引き続き製作しようと思います。

 決してギブアップした訳ではありませんので、その後も引き続きご覧下さいます様に。

 リヤシャフトが斜めにしか入らなかったブレーキパネルでしたが、どうにか中心も狂い無く修正する事が出来ました。
 どうしたかっと言いますと、とにかくこの斜めの穴を伸ばしランナーで完全に塞ぎ、何とか中心を見つけ、0.4oのピンバイスで垂直に穴を空けました。
 機械を使わないで垂直に穴を空ける事は容易い事ではなく、神経を使う作業でした。
 バイスの太さを徐々に太くしながら穴空けをして、取りあえず問題を一つ解決しました。

 頭が混乱して話が前後しますが、これはフロントのテレスコピックフォークの構成部品です、別にスプリング可動と言うわけでもなく、ただ接着して組み立てるだけの物ですが、見てお解りかと思いますがインナーチューブに当たる部品の中程より先が極端に細くなっていて、しかもプラ部品のためにフニャフニャと柔らかく、途中に振れ止めの様なモールドが有りますが仮組みするとガタが多くどうにも収まりそうもありません。
 アー・・・、めげそう。
 作り直すにも金属パイプやら何やらの材料も無いし、どうやってこの先このキットと闘って良いやら。

 この写真はリヤシャフトに右フロントブレーキパネル、左にリヤブレーキパネルを通して写した物です。
 問題は左のリヤブレーキパネルで穴のモールドがこの様に斜めに通っているために当然リヤホイールにセット出来ないのです。
 上の写真はフロントの部品を使って仮組、撮影したものです。
 こういう具合に次から次へと色々な問題にぶち当たりながらエレールのキットと闘っているのが解って頂けるでしょうか。

リヤシャフトが斜めにしか入らない!!

 上の写真は、これでもだいぶ削り込んだ状態ですが未だ少し斜めの部分や、へこんでいる部分が残っているので、もう少し手を掛けなければなりません。
 このままではシリンダーがまっすぐに乗りません。

 シリンダーの組み立ては、ヘッドを除いて一枚一枚重ねて作る様になっています。
 クランクケースは中央部と左右の部品から構成されています。
シリンダーは良いのですが、クランクケースを構成する部品が全部台形になっていて、パーティングラインに対しても台形で、基準になるラインがさっぱり解らないでこぼこのモールドです。

 ホイールを作り始めて約一ヶ月、何だかんだ有ってやっと完成に漕ぎ着けました。
 やはり塗装して正解で、前後輪共張り合わせのホイールとはどうしても見えない出来に仕上がり、これだけ見ていても苦労して張り替えて良かったなーっとつくづく思います。
 真ん中の段差の修正で少し削った時に、メッキの下地も削ったため、いきなり塗装するとその下地が剥離して来てシワシワになってしまったので、一度塗装をシンナーで洗い落とすついでに、この下地も完全に除去してから再塗装しました。
 シルバーに少しクリアーを混ぜて塗料の着きを良くし、乾いてからグンゼ・メタルカラーのクロームを吹いて磨き、アルミの少し磨きの掛かった艶が出て自然な感じに仕上がりました。
 スポークにかかった塗料はカッターで丁寧にそぎ落とし、ニップルも再塗装しました。
 これで導入部分の大きな山を乗り越えたので、いよいよ本体に取りかかります。


 エンジンが???
  

 この分で行くと、どうやら前輪も同じ行程を踏まなくてはならないような雰囲気で、そのつもりで最初から取りかかった方が賢明で、そうすると途中の行程も1〜2省けるので時間もほんの少し短くなるかも知れません。
 この、ホイールを塗装するやり方は案外正解かも知れません、古ーい一般のバイクはメッキのガン鉄ホイールが殆どですが、スポーツバイクは必ずと言って良いほどアルミリムを履いているのでメッキのままだとそれこそ変な具合になってしまう筈。
 このTY125で少しノウハウを頂いて次回もアルミリムのスポークホイールを作って見ようと思っているところです。

 そうするとカーモデルは何時作る順番が廻って来るのでしょう、一時バイクを作り出すと、どうしても好きな物だけに、続けて作りたくなってしまいますが、とにかくTYを完成させるために当分は集中しなければ。

 何だかんだで修正と塗装が終わり完成することが出来ました。
 かなりの手間と時間が掛かりましたが、結局終わってみれば真ん中の筋は綺麗に無くなり、張り合わせリムとは思えない出来映えになりました。
 メッキホイールは多少の段差は光っていて目立ちませんが、塗装のホイールは非常に目立ちます。
 また一つノウハウが増えました、やはり外国製プラモキットはノウハウを蓄積させてくれる宝庫と言えるでしょう。

← リム表面の黒い筋の部分を修正中

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製作奮闘記

そうだ!ハンダゴテを使おう!?

 ハブの下にオフセットしたい分の厚みのスぺーサーを敷いてリムを下に押しつけて置いて、スポークをハンダゴテで炙り、溶け出す寸前に離す、それを順繰り回して行く凄く荒っぽい作業ですが他に手だてが思いつかず、さりとて冶具は無いし、男は度胸!と覚悟を決めてやってみたらこんな風になってしまいました。

 それでもしっかりオフセット分は移動出来たみたいです。
 4個のパーツを同じ形にするので、手に汗握る作業でした。

 TY125の実車は艶のないアルミリムと、やはり艶のないブレーキハブでメッキは全く必要のないことなので、キッチンハイターに漬け込んであっという間にご覧のようにメッキを落として、乳白色の生地の状態に戻しました。
 この状態ではモールドの荒れが良く判別出来ませんので一度ブラックに塗装した後シルバーを吹いて様子を見ることにしました。

 やはり、リムの側面や表面に不要な凸が多く散らばっており、それらを綺麗に除去した後、ハブに有るスポークの頭の位置に0.4oピンバイスで穴を垂直に開け、取りあえずリム側を重点に本塗装しました。



 ハブの塗装はスポークを貼り、モールドを修正しながら同時進行で行うのでここではさらっと塗る程度にしてあります。

    

 スポークは0.4oのステン・バネ線を使います。
 内側のスポークをこの様にホイールそのものをゲージにして9本切り出し、また外側も外に引っかけて同じように9本切り出します。


 スポークの途中に有る黒い物がニップルになります。                  

左は10本のスポークを
張り替えたところ。


右は張り替え完了。

 張り替えの完了したホイールのスポークの位置を、相手側のホイールに正確にマーキングをします、そしてこのマーキングはスポークの張ってある方向に向けて張り合わせ面にもマーキングをして、すぐに溝を彫り込みます。
 全ての溝を掘り、合わせて見て、何処にも隙間がないように微妙に削りながら調節します。

 ★この作業は必ず片面が終わった段階で行います、両面張り替えてからこの作業をしようとすると非常に困難になります。

流石エレール恐るべし!!

 反対側も出来て両方張り合わせれば完成!と普通はなるはずでしたが、このキットは
えれーるです、まともには行かないだろうと最初から覚悟はしていましたがやはり合いません。
 リムの表側に段差がバッチリと出てきてしまい修正を余儀なくされてしまいました。
 ちなみに、心棒を入れて回転させてみたら縦横の振れは殆ど見られないのでスポークの張り替えが原因ではなさそうなので、その点では胸をなで下ろすことが出来ました。

 しかたが無いので段差をカッターで丁寧に削り落とし、修正してせっかく本塗装してあった物をこの状態で塗装のやり直しをせざるを得ない羽目になってしまいました。
 アーこれからどうなる事やら、もう一組前輪も残っているのに先が思いやられる心境になってしまいます。

2002/9/22〜

 手をこまねいていても先には進めないので部分的に分かる所を作り始めました。
 この3つの部分を作るにもバリがきつく、合わせも隙間だらけになり、押し出しピンの凹み跡が大きく多く、かなり修正したり成形したりの手間が掛かり、細かいヒケなどが未処理なので、もう少し細工が必要です。
 フレームやタンクの合わせ目に溶きパテを使って見ましたが、やはり細かい部分や薄く塗った所などは剥がれてしまったりして上手くないので、いつもの手で、伸ばしランナーを短く切った物で盛ってから溶かし、乾燥してから削る方法でやり直さなければなりません。

 実はこれは1/12の同じTY125のエンジン。
 たまたま手に入れた物で、はぼ同時進行で作り始めた物で、ヘッドとクランクケース一体の左右シリンダーの3個の部品から成る簡単な構成です。
 あまりにも安易なモールドでフィンの間の筋彫りを肉厚ギリギリまで行い、フィンの厚みも手製のスクレーパーでそぎ落とし、ご覧のように少しまともに見える様になったところです。

 こちらは1/8エレールのエンジン部分、上と同じ方法でフィンの肉をそぎ落とし、筋彫りを深くしてかなりシャープな感じになってきました。
 縮尺が大きくなるとどうしても目に付くところなので、そのままの状態で組んでは行けないところでしょう。

クランクケースもモールドがいい加減でした、ボルト類の頭のモールドは殆ど形を成していなかったので、0.5oステンロッドでビスの頭を再現すべくピンバイスで穴空けをして、全て埋め込んで作り直してみました。

 また、クランクケースには数種類のケーブルやワイヤー類が引き込まれるための切り欠きが有るのですが、あまりに大きな切り欠きなので、この部分は全て穴埋めをしてキチンと作り直す事にして、キットに入っているバリだらけのモールドされたビニール製のケーブルは全て廃棄処分することにしました。

 1/12と同時進行と言うことでフレームとエンジンを並べて見ました、フレームはメーカーが違う事も有ってか微妙に双方が違い、1/12の方はチェーンもスイングアームと一体にモールドされて、フレーム塗装後に塗り分けをするようになっています。
 また、エンジンマウントはフレーム側にノッチが出ていて、フレームで挟み込んで組み付ける様になっていますが、私はここをフレーム完成後にエンジンを載せられる様にノッチを切り落とし、0.5oの穴を空けボルト代わりのステンロッドを通せる様に加工しました。
 
 1/8エンジンの各ケーブル取り出し口は、0.8oニューム管を使いピンバイスで穴あけしてクランクケースに差し込みました。
 インテークマニホールドも別部品になっていましたが、横幅が大きすぎ、また、中心がずれていましたので作り直し、ボルトの頭だけを移植しました。
 クランクケースとクラッチカバーの塗装は、クランクケースにはフラットシルバーにフラットブラックを混ぜ、艶のないアルミの鋳物の表現をし、クラッチカバーの方はその上からメタル塗装をして磨きを掛け、軽くバフを掛けた様な感じで部分的に構成部品の違いを表現しました。

1/12キットはアオシマ製TY125

 リヤサスを除いた主な構成部品です。
 スイングアームの後端、チェーン張り部分の部品が左右共に別部品になっています。
 シャフトも金属ではなく単なるプラ棒に等しい部品で、スイングアームで挟み込む方法になっています。
 取りあえずチェーン張り部分の左側だけを接着し、まだ接着していないフレームの下部を開いてセットし、リヤホイールの中心線を出し、位置を決めてもう片方を接着します。

 スイングアーム自体もフレームで挟み込む方法で、金属ビスを使って組み立てるタミヤのキットと比べると考えられない方法です。

 とにかくこのスイングアームを決めてしまわないとフレームに挟んで組み付けるフレーム部品やエンジン等を搭載出来ません。 

エレール 1/8 YAMAHA TY 125

 

Heller 1/8 YAMAHA TY125の続きへ

 ハンドル周辺の配線が終わり、ウィンカー
の取り付け、ライセンスプレートを0.3oプラ
板で作り、取り付けて完成しました。

完成です。

 最初はHeller 1/8 の定規代わりにアッサリと作るつもりでしたが、凝り性の性格が途中から頭をもたげ、アッサリどころかドンドン深みにハマってしまいました。

 気が付いた部分には結構手を入れられた様に思いますが、多分もっと有るのかも知れません。

 キットのメッキ部品は結局全て落として塗装で表現してみました、古いバイク故にピカピカのメッキではアンバランスになってしまうと思い、経年変化で少しくすんだメッキの方が雰囲気が出ているのではないかな・・なんて。

こちら

で大画面でご覧下さい。

キット以外に使用した物。

0.3o・0.4oステンバネ線、  0.56o被複線、  0.3o銅線、  0.3oプラ板、  0.2oアルミ板、  0.4oステン針金、  1oステン棒、  ジャンクパーツのチューブ数種類。

                                                     以上。  

(この先は1/12)

A

その@

Heller の続き

アオシマ1/12完成まで