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前後のサスペンション作りに入っています。
いろいろと仮組みをして確かめなければいけない部分が多いので塗装前に取り掛かっています。
正規のフェンダーは上下にステーの有る長めの部品ですが、短めにしてステーを無くしブラケットも形の違う物にしようと思います。
正規品のフェンダーとブラケットを軽く接着して取りあえず位置を合わせ、ボトムケースの取り付け部分を確定させています。
その後フェンダーを外しブラケットの穴位置に合わせた新規のブラケットを作ります。
仮付けしたブラケットの穴位置に合わせアルミ板から切り出したブラケットに穴を開け、仮組みをしています。
この後ボトムケースに仮組みして正確な位置を決めなければなりません。
各部の塗装の合間に配線も少しずつ進めます。
これはイグニッションコイルとプラグコード、キットのコードはプラグキャップ一体のビニール製なのでプラグとキャップを別に作ってイグニッションコイルに組付けています。
出来上がったコイルとコードを車体に取り付けシリンダー周りに配線は終了。
組み立て済みのリヤサスも組み付け終了しています。
エキゾーストパイプを仮組みしたところ、左右全く曲線が合わず、そのままでは使用不可という事も判明。
手抜きを一切受け付けてくれないキットです。
ダブルカムのブレーキアームの工作が終わり、フェンダーの工作も無事終わったので各々を組み付けてバネ下以下の工作が終わりました。
ハンドルの形状をどのタイプにしようかいろいろ迷いました。
キットのハンドルはオーソドックスなアップハンドルでカフェスタイルには使えません。
一文字タイプにするかクリップオンタイプにするかで、結局工作としては面倒な方のクリップオンタイプにする事でハンドルのベースを作り始めています。
位置はトップブリッジの直ぐ下、ライトステーの位置が邪魔にならない部分に決め、穴あけしたプラ板を削って根元の部分を削りだしています。
ハンドルバーの取り付きはこの様に、垂れ角は浅めでツーリングでも疲れない様に。
垂れ角を固定する前に一応仮組みで、感じを見ています。
角度が決まれば付属部品の製作に入ります。
レバーとホルダーはキット部品を流用、アクセルのリール部分はプラ板の合板から削り出し、グリップラバーは5mmプラ棒から削り出しています。
本来ならハンドルバーに付く筈のチョークレバーですが、スペース的に無理なので別の場所に装着する事にします。
作らなければならない部品は沢山有るけどここら辺で少し大きめな部品を・・・そう思ってケミカルウッドのブロックを鋸で切り出し始めました。
10cm四方くらいの物ですが、これだけ切るのも一苦労します。
切り離した小さい方をまた小さくカット、これでも少し余裕を持たせた大きさです。
硬い材料なので思う様に真っ直ぐに鋸が走ってくれないのは下手な所為か。
5面に鉛筆でマンクス風のフェールタンクを描いています。
目指す寸法が収まるかどうかのスケッチなので深い意味は有りません。
最初に削るのは横方向から。
一番大きいなカッターナイフを使ってどんどん削っています。
幅の無いカッターの背を親指で押しながら削るので指の皮がずれて水ぶくれになってしまいました。
こんな時いつも思うのは、昔はよく使っていた切り出し小刀が有れば良いなぁ・・・作り終わってしまうと忘れてしまうのはいつもの事で次の機会に買っておこう思います。
6面くまなく削りこみ完成形に近づいています。
マンクスと言うよりトライトン風、ニーグリップ部分や先端のハンドル逃げのえぐれた彫り込みは私のオリジナルデザイン、カフェレーサーなので既存の車体を意識する事無く自由に作っていきます。
裏側の処理も大切で、搭載時にフレームと出来るだけガタの無い様に作ろうとしています。
タンクを長くしたために着座位置も後方になったため、シート幅もフレームの関係で幅広になっています。
以前プロターのプロダクションレーサーを作った時もずいぶん幅の有るシートだなあと思っていましたが、今回のカフェも期せずして同じ様なポジションになるので、プロダクションレーサーに倣ってポジションを決めていこうと思います。
シートの材料は小分けした残りの物を使い、シートエンド一体のシートを試作して、タンクとシートの形状バランスを見ようとしています。
そのために裏側の処理も欠かせません。
タンクの裏はもう一手間掛け一段深く掘り下げています。
シートはフェンダーの逃げとフレームの逃げを彫ったので、これで二つ同時にフレームに乗せて感じを見る事が出来る様になりました。
タンクとシートの完成にはもう少し時間が掛かりそうです。
キット部品のエキパイが、経年変化の所為か左右の曲線がバラバラで使えないので作り直そうと思っていました。
どうせ作り変えるなら全くスタイルを異にしたスタイルに、改造自由なカフェですから・・・・っと言うことでエキパイを作っています。
キット部品は左の長い物で、白い方が作り変えている物です。
材料は5ミリのプラ棒。
以前ドカ750ssやヤマハ350スクランブラーを作った時と全く同じ方法でエキパイの曲線を作っています。
因みに「と」の字形状の物はプラ棒その物なので、エキパイ全体を径4mm程に細く削った物との違いが分かるかも。
エキパイはクランクケース下で集合して一本になります。
メインスタンドが使える様に、それを避けるためのカーブを作っていきます。
切って繋げて切って繋げてを繰り返しエキパイはマフラーまで伸びました。
キット部品でノートン標準のマフラーを繋げてブラケットを仮付け。
マニフォールドにエキパイを差し込んで取り付き状態を確認しています。
クランクケース下に有るエンジンオイルのドレンコックを避け、フレームとの間隙やマフラーとの接合部分の傾きなどチェックしなければいけません。
だいたいの形はイメージ通りになったので仕上げと塗装に入ります。
造型が終わり塗装に向けて下地を作っています。
ケミカルウッドは数回サフを吹き、その都度研ぎ出しをして気泡が出なくなるまで辛抱強く繰り返しました。
殆んど目立たなくなったら下地塗装の始まりです。
エキゾーストの方は気泡ではなく削り傷と細かく切り繋いだ段差がなかなか消えてくれません。
これも辛抱強く何回も塗装と研ぎ出しを繰り返したので殆んど目立たなくなってきています。
シートを除いた部品はクローム塗装となるので、下地の処理には万全を期さなければなりません。
塗装も仕上げに入りました。
黒いシートの座面は艶無しブラック、側面と後部は半艶無しとしてコントラストを付けています。
硬質ウレタンで出来たシートベースにそれぞれ違った素材を貼った感じを出し、座面の周りに赤いトリミングを配してアクセントにしてみました。
シルバー系の塗装もこんな感じになっています。
マフラーとエキパイはスパッツでメッキ塗装、タンクはスパッツに一味加えてアルミっぽくしています。
タンクとエキゾーストマフラーにはクリアーを被せ、特にタンクにはこれから大仕事をしなければならないので塗装が剥げない無い様にと用心のため。
エキゾーストとマフラーには派手にならない様に焼け色を付けています。
ステンレス素材で作られた事を想定してエキゾーストには緩やかにつながるグラデーションで、マフラーにもオレンジやイエローを薄く吹いて全体が焼けた感じにしてみました。
エキゾーストとマフラーは塗装後に一度エンジンに仮組みし、エキパイとマフラーを接着して一体化してあります。
この方が本組みの時綺麗に取り付けが出来ます。
バイクを自立させるためにはホイールをスイングアームに取り付けなければなりません。
そのためにはチェーンスプロケットの工作を終わらせていなければならないのは当然の事。
ところで、キットのチェーンを見たところ、軟質プラで出来た幾分太めのチェーンで、ローラーとローラーの間が抜けていて一見活けそうに見えます。
しかし、回転させるには材質が硬すぎで、スプロケットとの噛み合いもきついのでスムーズな動きは期待出来ません。
無理して回そうとすれば破損するのが目に見えています。
チェーンを上から見ています。
確かに抜けていますが、側面の駒の厚みが有りすぎなのでどうしてもオーバースケールに見えてしまいます。
そこでストックしてあるプロター1/9の組み立てチェーンとノートンキットのチェーンの大きさを比較してみました。
プロターのチェーンは縮尺が小さいにも関わらず駒の大きさは一目で分かるくらい大きな物で1/6モデルにも使えそうな物でした。
しからばコスモズファクトリー製のエッチングチェーンではどうでしょうか。
比較した3種類の中で一番小さな物ですが、ノートンキットのチェーンに大きさとしてはコンマ数ミリの違いでしかなく、オーバースケールに見えるキット部品よりは数段マシではないでしょうか。
コスモズファクトリーのチェーンは何度と無く組みましたが、いつも思うのはサイズが1種類しか無いこと、せめて大中小と種類が有れば最高なんだけど・・・千田さん・・・何とかなりませんかしら。
方針が定まったので早速ストックしてあるコスモズファクトリーのエッチングチェーの駒を切り離しています。
2枚重ねのローラー部品は使いません。
切り出した駒には2本の足が付いているので、ヤットコで挟んで一つ一つ足をヤスリで取り除くことにします。
全ての足を除去し、幅を揃えて作った真鍮パイプ製のローラーと30cmのピアノ線を用意すればチェーン作りのスタートです。
塗装完了。