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 3mmのプラ棒でエキパイ作りに着手。

 簡単なカーブだとばかり思っていましたが大きな間違いだと気付かされています。

 エキパイのカーブを決められないのにメガホンをどこら辺から膨らませようか、材料と手段をどうしようかと考えると進まなくなってしまいました。

 ただ腕を組んで眺めていても埒が明かないので、どうにかなるさと取りあえず持っている材料の中から3oプラ棒、5mmプラパイプ、0.3mmプラ板を用意してこんな形にしています。

 昔こんな形でマフラーを作った事が有った様な記憶が・・・。


 接着剤漬けになってしまったので一晩寝かし、翌日から削り作業の開始です。

 削りながら本体に仮組を何度も繰り返し、エキパイを強引に曲げ調整。

 数時間たっても一向に思った太さに程遠い。

 やっと先が見えて来たので、足りない長さをプラスしてまたガシガシ削っています。

 パイプエンドを切りっ放しのラッパ状にするか、少し絞ってリバースコーン型にするか少し迷いましたが、結局後者を選びました。


 形が決まったので、表面の荒れを確認し、補修するためにこの後サフェーサーを吹いて仕上げに向かいます。

 案の定ヤスリで削りまくった表面は相当の荒れ肌で、サフを吹いてペーパー掛けを数度繰り返さなければなりませんでした。

 やっと落ち着いたのでエキパイのフランジ部分を作ったところで本体に取り付けるブラケットをどうしようか迷いました。

 旧式なスタイルにしようと思えば、リヤショックのアッパーボルトとかに共締めするステーを介して吊るす方法ですが、もう少しスマートに・・・っと思うとステップホルダーの下部のボルトを利用してブラケットを作る方法。

 少し狭い場所になるけどやってみようと試作がてら作って当てがって見たところ、これがドンピシャ。

 正式に作りこんで塗装を開始、耐熱ブラック塗装と言う事で半艶ブラック仕上げで塗り始めています。

 既に取り付き済みの右ステップホルダーの下部ボルトを慎重に抜いて壊さない様にマフラーを取り付けました。

 フランジとブラケットの両方を接着固定しましたんでもう外す事は出来ません。

 後でヒヤッとした事ですが、スタンドとマフラーの隙間が僅か・・・あと1mmスタンドの幅が少なかったらスタンドを作り直さなければならない所でした。

 配線に使う使う材料はホームセンターなどで売っている園芸用の、0.8mm被覆線の中身を抜いた物。
 
 決して柔らかい物では無いですが、太さ的には丁度良い。

 本当は黒が欲しかったのだが売っていないから仕方ないとして、長さを決めてから黒塗装をしなければならないのが面倒です。

 一応全部の配線を繋いでレイアウトを考え、どこにクランプを設けなければいけないかを考え中。

 本体からザッと採寸して薄手のプラ板をチョキチョキしてフレームに跨る部分から作り始めて気が付いたらこんな状態にまで来ていました。

  実車の世界でもタンク・シートを自作しているオーナーが多数居られるので、似ては居ても同じ物は少ない筈です。

 そんなお仲間に入れて頂けるか分かりませんが、私もオリジナル自作と言う事で行きます。


 いつもタンク・シートを作る時に使っているケミカルウッドは今回は止めてプラオンリーで作るつもりですが、ケミカルウッドと比べてはるかに硬いので、ヤスって形を出すのに苦労しそうです。

 タンク作りもベースになった形の側面に1mmプラ板を貼り足し、下に向かって広がる台形にしています。

 ヤスリが掛かりにくいのでカッターを使って削り、ヤスリで均等になる様に削っています。
  そうこうしながら0.3mmアルミ板を4mm幅に切り出し、2mmの穴を12個開けたベルトを作っています。

 要するにベルト止めのタンクにしようという訳ですが、バックルを作らなければならなくなりました。

 以前ノートンマンクス制作時に作った事が有りますが、同じ形にしようと思っていますが現在の感覚で出来るんでしょうか。

 其の時作った物よりも若干小さく作らなければならないんですよ、4o四方に入るくらいなので、試行錯誤必至で挑戦する事にします。

 サフ掛け???研磨を3回した後の絵です。

  だいぶ形になって来ました、後は給油口を付けたり燃料ホースの取り付き部を作ったりと小さな工作が残ります。

 試作1号が出来たのでお見せ致します。

 それを本体に当ててみました。

  そもそもCS90のレーサータンクは細く長い物で、ロックが大きく見えるのは仕方ないかな?。

 マンクスレーサーのロックよりも若干小さく出来たんですが、タンクの大きさが全然比較にならない程違うので、こっちが大きく見えるんでしょうかね。

 しかし眺めてみるとロックの針金部分が太すぎの様な気がします。

 実寸で5mm近い太さ・・・そんなに太くないでしょうっと言う事で検討の余地あり。

 試作1号は経験値を上げる意味では成功という事で、その経験を元に2作目に挑戦した結果、少しだけですがサイズダウンに成功、1作目と比較しました。

 もうこれ以上のサイズダウンは私には無理なのでこの2作目のロックを使う事にしました。

 ベルトの方にはフックをリベット止めして、フレームに穴を開けてベルトの先端を仮止めし、ロックもフレームに穴を開けて仮止め。


 そして実際にタンクを取り付けてみました。

  パチンと音を立ててピッタリ収まりました。

 タンク全体の感じはというと・・・。

 ただ、この時点であまりにもピッタリしているのは好ましくないんです。


 塗装皮膜の厚さが必ず影響するので、その対策を考えなくてはなりません。

 もう少しタンクの工作は続きます。

 タンク作りと並行して作らなければならない物としてタンクマークが有ります。

 キットを作っている訳ではないので当然マークのシールなんて物は有りません。

 なので何とかして作るしか無い、かといってシールを作るというノウハウも設備も無い。

 過去に何度か作っている方法は紙製の物、厚みはエッチングパーツ並みに有るけど、開き直ってエッチングパーツと思えば良い・・・って事で、パソコンで拾った画像を縮小して数パターン用意しました。

  既にメーター文字盤をこんな方法で作って取り付け済みなのですよ。

 
 タンクはレッドに塗装する予定なので、下地が透けてこない様に紙の方に下地処理をしなくてはいけませんが大した作業では無いので早速やってみる事にします。

 後はタンクとの大きさ的バランスを見てこの中からチョイスって事で。

 塗装の絡みでタンクと同色のシートエンドを作り始めました。

 塗装の際に一度に済ませようとの意味です。


 先ず適当に厚みの有るプラ板の廃材を積層してブロックを作り、切ったりヤスったりして最初の段階に持って来ました。

 どんどん削ってこんな形にまできました。

 シート側も同時進行。

 シートエンドの球形は大体のラインを鉛筆書きしてザクッと削り込んで形を出し、照明に当てて影を見ながら左右均等な形出しを狙っています。

 シートはフレームに合体させるので、形状は少し複雑です。

 これも小さ目なプラ板の端材で様子を掴んだ後、骨組みの様な感じのベースを作っています。

ベースに表情を付けています。

 一般的には無表情な一枚ものでペロンとした感じのシートが多いのですが、折角なのでドリーム50やCR110の様な縦溝が入ったやつを作ろうと1mmのプラ板にカッターで彫刻しています。 
 シート面にエグリを設けたのはデザイン上の事では無く、タンクバンドのロックに手を掛けやすくするための物です。

 シートエンドに被せてみます。
 少し被さりが広すぎの様なので修正します。

 幅を詰め、リベット穴を開けてリベットに見立てた虫ピンを差し込んでリベット頭の大きさを検討中。

 リベットの頭を全て1mmに揃えシートにリベットが少しめり込んだ表情を付けています。

 そしてシートエンドを仮付けして様子見・・・形としては完成しました。

 因みにシートをフレームに仮置きすると・・・。

 そろそろ完成が見えてきました。

 シートエンドは面積が小さいのでタンクより一足先に完成しました。 
 シート裏にはフレームのシート固定用プレートに合う様にピンを付けているので、位置を調整する事無く取り付けられます。



 これで残す作業はタンクの磨き、キャップ取り付け、タンクバンドとの間に挟む黒シート、ステムボルト、そして最後にタンクの取り付けで、何事も無ければ完成になりそうです。

 タンクバンドを直接タンクに接触させるという事は実車世界でも無い事で、ゴムシートなど何かしら薄手の緩衝材をタンクとベルトの間に挟んでいます。

 その薄手の緩衝材の問題でいろいろ探して見た結果、紙で代用出来ないかと試しにコピー用紙を切って色付けして合わせてみました。
 塗装後の紙の厚さは0.2mmほどで厚さ的にはピッタリかと思います。

 紙で作ったタンクバンドラバー、薄さに助けられてピッタリ収まりました。

 最後にステムボルトも取り付けが終わり完成しました。

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 そんなに高価で手に入れる事が夢だったバイクを模型の世界で、自分好みに仕立てたのが今回作ったモデルです。

 縮尺は正確に1/9 、プロターのタイヤというのが判明しているために同じスケールで合わせています。

 タイヤからサイズを割り出してフレームを作り始めたのが始まりで、タイヤとチェーンのコマ板以外は全てスクラッチした部品で組み立て、何とか完成に漕ぎ着けました。

 ガラクタ箱の中に転がっていた一組のタイヤの発見を切っ掛けに作り始めた CS90 レーサー、正式には CYS90 と言うらしいです、HONDAのY部品でレーサーに仕立てたからだそうで、当時の部品価格を見ると現在の貨幣価値からすると、どれも高価な値段でとても一般市民が購入出来る物ではなかった事が分かります。