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製作記

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 シリンダーをプラ板積層でフィンとシリンダー外壁部分を切り出しています。

 シリンダー外壁には排気ポートを含めた造形なので複雑な形をしていて、暫定的に切り出して仮の積層をしてポートの向きが狂っているのが分かり作り直しています。

 これでも最終的には大幅な修正を加えないと形にはなりません。

 修正しながら接着してシリンダー部分だけが完成しました。

 裏側から見ていますがキット部品と比較するとその大きさや形にかなり違い有る事が分かりますよね。

 次はヘッドフィンを作りますが、かなり変則な形をしているので苦戦しそうな予感がしています。

 シリンダー部分を単体で弄るとフィンが歪みそうなのでクランクケースに接着して作業を継続していきます。

 クランクケース内にはいつもの様に重心を重たくするため糸半田を入れ込んでケースカバーを接着するつもり。

 シリンダーに目途が付いて、ヘッドフィンを作り始めています。
 
 材料は0.5mmプラ板のみ、ベースになるプレートに鉛筆でフリーハンドで線を引き、その線に合わせて縦フィンを接着しました。

 乾くまで歪みを直しながら一晩くらい固まるのを待ちます。

 一日放置後、歪みを矯正してヤスリを掛け整形した状態です。

 ヘッドボルトのナットは深いフィンの底に有りますが、真上からでないとほとんど見えないので省略。

 ヘッドフィンはもう少し手が加わりますが、フィンを痛めない様にシリンダーに接着してから整形します。

 キットのシリンダーを並べてみましたが、ボリュームの違いが随分違います。

 ヘッドフィン作りは細心の注意を要します。

 乾いていると思ってヤスリを掛けると、思わぬところでパキっと剥がれる事が有ります。

 何とかだましだまし形に近づけていますが、完成までには結構時間を必要とします。
 ある程度形を出しながら、排気ポートの整形手術をしています。


 左右合わせのフレームを接着して、エンジンマウントにエンジンを載せて仮組、マウントと挟み込まれるエンジン側がぶかぶかなので隙間を埋めるべくプラ板をエンジン側に貼って隙間を無くしています。

 そうしておいてマフラーを仮組、ポートの大きさや向きなどの調整に入っています。
 
 大まかにポートの向きを削って調整、マフラーフランジを作ってシリンダーに接着してマフラーを仮組しながら、フランジ&マフラー双方を調整する作業を続けます。

 テールパイプまで一体型のマフラーですが、モナカ構造の証である溶接脈が省略されていてツルンとした表面です。

 本来有るべき物は再現しようと言う事で、伸ばしランナーで貼り付けました。

 テールパイプ部分は後ろから見ると楕円形になっているので、この部分は何かのパイプに置き換えようか考え中。

 5mmプラパイプがピッタリサイズなので、マフラーからパイプ部分を切り落とし、接続部分の双方を削り差し込んで接着、パイプの出口には排気の向きを変えるガイドみたいな物を取り付けました。

 これならナンバーも汚れにくく、後続車に油煙を浴びせる事も少なくなる・・・かなぁ?

 でも、実車もこうなってるしなぁ。

 キット部品ではリザーブタンク付のショックになっていますが、いくら調べても該当する車両が見つかりませんし、こんな物が付いていてはバネした重量が多くなりそう。

 しかも構成部品はガタが多すぎでアジャスターの形状も変、なのでこのままではチョット。


 そこで此の際なのでリザーブタンク無しのショックに改造します。

 タンクを切り離し、スプリング受け兼用のアジャスターを1mm、0.5mm、0.3mmプラ板で作りました。

 そして仮組、格段にシッカリ、スッキリしました。

 スイングアームに取り付けるボルトの頭のモールドが薄すぎなので、ここもアッパー同様に頭を作って置き換えです。

 リヤショックに目途が付いたのでそろそろフレームやスイングアーム、ショックなど塗装出来る物から塗装しようと・・・その前に仮組してみると・・・色々合わない部分を発見。

 シャフト類が完全に駄目、リーチが足りないし太さが合わない。

 フロントは元々シャフトが無い作りなのでシャフトを通す作りに換えています。

 リヤはリーチが足りず、しかも細い。

 シャフト一体のチェーン引きもスクラッチ確定。

 問題なのはステムシャフト。

 下から見上げる様に見ていますが、先ずリーチが全く足らない事。
 そしてトップブリッジの穴径よりも1mmほど細い。
 
フレームのステム部分の内径は3mmなので三又とトップブリッジの穴径に差が出ています。
 このままでは組み上がったとしてもフォークはガタガタ・・・っと言うよりも組めません。

 昔ならば駄目だこりゃっとぶん投げてお仕舞にするところですが、今ではこういうトラブルや不良個所を楽しんで作りこむ余裕すら有ります。

 殆ど作例を見ないと言う事はこういう事かと何だか納得出来る気がします。 

 資料写真と見比べて、キットを素直に組むとシートレールと並行でかなり高い位置に取り付きます。
 リヤショックのアッパーボルトが隠れてしまうくらいで、事実と少し違いが有る様なので調整します。

 フレーム側に有るマフラー取り付け用のダボに合う様に元のダボ位置よりも2mm上方に

 この位置でショックのアッパーボルトが見えます。

 シリンダーを作り直したからと言っても正規の位置で排気ポートを作っているので、それほど狂う事は無い訳なので、やはりキットの誤りなのでしょうか?

 とにかくいろいろ弄らせてくれるキットです。

 前後アクスルシャフトを2mm、3mmのプラ棒、ステムシャフトを3mmで作り、ナット、チェーン引きも作り直しました。
 リヤショックのボルト頭もワッシャを入れて作り直したので、後は塗装待ちです。

 これで一応塗装すれば組み付けを始められそうに思った所で、新たな発見をしてしまいました。

 後輪を組むためにはチェーン、スプロケットを組まなければなりませんが、キット部品を見て見ると前後のスプロケットはプーリー状になっています。

 そこまでは良いとして、肝心のチェーンがゴム状でしかも全く短く、指定場所のスプロケットに遠く届きません・・・レレレ・・困った。

 チェーンの代用は無いので、エッチングチェーンを奮発して可動チェーンを作るか、それともチェーン無しで済まそうか悩みは尽きません。

 フェールタンクも問題個所。

 フレームのダボ穴にタンク側のダボを通して接着する?説明書にはそう有ります。

 と言う事はタンクは一体では作れない事に・・・。

 それは無いだろうと一体化して後からフレームと合体出来る様に工夫しています。

 廃材のプラバンでフレームの傾きをタンクにトレース。

 フレームの横方向のつい立てを接着(後に取り外しました)。

 タンクのダボを切断、左側タンクの付き当てを接着。

 水平方向に接着した板は固まりきる前に左側で押す感じでタンク左右を接着します。

 一体化が成功したタンク、数か所の引けが有ります。

 左右を貼り合わせてから気が付いたのですが、側面の形がどうにも角ばっている様に見えるので資料と突き合わせると、上下面共前方がやはり違いました。 

 かなり削り込まなくてはならないので構わずヤスリを掛けていると、薄くなった部分がペコペコと柔らかくなってしまいました。

 左右貼り合わせる前なら、あらかじめ裏打ちしていたんですが承知の上と穴を開けて裏打ちして細い伸ばしランナーを作って接着剤で溶かしながら盛って削って修正しました。

 やはり事前の検証は必要不可欠です。

 アシストベルト一体モールドのシートなのでベルトのモールドを削ぎ落し、その上でベルトの掛かる部分を少し彫りこんでいます。

 シート全体には生地表現が有りますが、全て削り落としてノッペラボウにしました。

 後部のモールドも大幅に手直し中。

 アシストベルトは0.5mmのアルミ板、取り付け部分は0.3mmのアルミ板を巻き付けています。

 取り付けリベットは虫ピンを使います。