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 プロターブランドが消え、後をを引き継いだイタレリによって再販されていますがタイヤは新規に作られているとの事、プロターブランドのマンクスを知らない私にはどうでも良い事ですが、ひょっとしてプラを溶かさない材質に代わっていたりして・・・。

 このモデルはバイクモデラー諸兄が、それぞれ匠の技を存分に生かし、個性に富んだ素晴らしい作品を残して居られるので、私如き若輩者が挑戦するにはハードルが高すぎると長いこと躊躇していました。

 しかし、クラシックバイクを愛する者としてどうしても作りたいと言う欲望は抑えられるものでは有りません。

 つたない工作の連続で、見るに耐えない状況になるかも知れませんが、私なりの持ち味が表現出来れば満足と考え製作に入ろうと思います。 
Norton Manx
ITALERI 1/9
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 箱を開けて初めて中身を見ています。

 パッケージはイタレリになったものの中身は初期のプロターそのものです。

 とりあえず何点か気になる部品をランナーから切り落として見ていますが、突っ込み所満載で、タイヤ以外使える部品はあまり見当たりそうも無い有様。

 諸先輩方はこのキットをどう料理したんだろうと考え込まされました。

 今のところ一番違和感を感じている部品はシリンダーと異常に太いフロントフォーク、それと何だか分からないホイールリム。

 ザッと見ただけでもスクラッチ必須な部品たちは今後の展開の成り行きを暗示するかの様で、流石に偉大なる素材のプロターだけあるなぁと改めて感じいる次第です。

 初っ鼻からハンマーで頭を殴られた様な印象は果たして拭う事が出来るんでしょうか・・・・。

 材料探しをしながらネット検索してみると、いやー様々なマンクスレーサーが有るわ有るわ。

 メーカーからラインオフされた固体は勿論、グッドウッドやマン島のフェスティバルなどに参加した固体など、流石に未だ人気衰えずといった様子。

 カスタマイズされた格好良いマンクスが凄く魅力的。

 そんな画像を見ている内に、どうせスクラッチ気味に作らなければならないのだったら、私もカスタマイズ・マンクスレーサーが作りたいと思う様になりました。

 数有る完成モデルが有る中で、そんな異端児的モデルも有りなんじゃないかと・・・でも出鱈目に作る訳にも行かないので、何れにせよシッカリ資料を集めなければいけませんね。

 そう思いつついつの間にかホイールを弄り始めていました。

 いつものスタートパターンで、身についた癖みたいなものですね。

 スポークを切り飛ばしたところですが、リムの状態は酷い物で、中央の膨らみが2本有り、貼り合わせ接着部分がへこんだ状態。

 ブレーキドラムは冷却フィンが無くてノッペラボウ、スポーク穴位置も中心から18度間隔で均等にモールドされていません。

 ドラムはスクラッチ、リムはH型リムに改造と言うことで工作のスターを切りましょう。

 こちらは後輪のハブとリム、ハブ部品はこれを生かそうと思います。

 スポークの張り方は左右共内側なんですね。

 リムの改造に取り掛かりました。

 中央部に走る2本の山脈を削って平らにして、外周を0.5mm削って小さくしています。

 これは後で0.5mmのプラ板を貼るためでの準備のため。

 削って平らにした部分に0.5mmプラ板を3mmほどの幅に切り出した物を貼り付けています。

 この部分を削って本来の一つの山にしていきます。

 山が出来上がったのでサイドの立ち上がりを作ってH型リムに仕上げて行きますが、何度も紹介しているのでここでは途中は省きます。

 貼って削って、削って削って一応出来上がりましたが、色付けしていないのでどの程度平滑且つ丸みが付いているのか分かりません。

 リムの次はブレーキドラム、先ずはフロントから。

 冷却フィンを表現するため、径の違う円盤を作り積層します。

 黒い部品はキット部品のブレーキパネル。

 仮組みするとこんな感じになります。

 ノッペラボウよりはましかと・・・。

 ハブとリムにスポーク穴を開けて塗装待ちになりました。

 次にエンジン部品を見ています。

 大まかな部品を点付けで左右を付けて見ていますが、何と言ってもシリンダーが・・・。

 枚数は合っているみたいですが、フィンの厚みが有り過ぎるのと奥行きが無いので・・・・。

 クランクケース中心部から上に伸びるカム駆動のシャフトが通るパイプが殆んど見えません。

 先人の殆んどがシリンダーを作り直しているのを見ると、成る程これではと納得させられます。

 此処に至っても材料探しをしなければならなくなりました。

 マンクスのエンジンは物凄く繊細なシリンダーフィンが特徴ですが、キット部品に・・・特にプロターには望むべくも有りません。

 そこで沢山有る作例の幾つかに、金属板の積層でシリンダーフィンを作っている物が有るので、それにヒントを頂きプラ板で作ろうとしています。

 非常に微妙な箇所が有るのでプラ板では難しいのではないかとも思ったりしていますが、まずは試作してみようと言うことで取り掛かりました。

 キット部品を全面的に信用している訳では無いですが、資料と見比べてそれ程の差は無い物として採寸、プラ板の厚みを設定する作業をしています。

 いつも一番難儀するのはフィンの隙間の間隔で、プラ板の合板を作るために計算を何度か繰り返し、実際に作って計って見ないと仕上がり寸法が読めない事です。

 一回目の試作は厚過ぎて失敗、二回目で0.1〜2mm程低い出来になりそう、これなら調整する部分も有るので何とか行けそうです。

 暫定フィンを組んでシリンダー壁の寸法が確定したのでシリンダーフィンを本格的に作り始めています。

 上2枚を除きジェネレーターのスペース確保のために楕円のフィンは異形になっていますが、ここはキット部品を参考に資料と照らし合わせて作っています。

 ヘッドフィンの形をネット検索すると、様々な物が有り、またいろいろ違いも有るのが分かりました。

 其の中から、このキットはこのエンジンをモデルにしているのではないだろうかと思えるエンジンが有ったので、それを参考にフィンを切り出しています。

 フィンを調べて行く内にこのエンジンの概要も何となく分かってきて、検索そっちのけで違う方向の検索をしてみたり・・・時間が勿体無い。

 仮のスペーサーで組んでみましたが、高さ、幅、奥行き共にピッタリ行きました。

 それぞれのスペーサーの切り出しを終えて、最も微妙な部分の穴あけに挑戦しました。

 ベベルシャフトのトンネルが通る穴は直径4mmに設定・・・大体の感で。

 穴あけでフィンの端から少ない部分で0.3mmほどしか残さない計算でドリルの刃徐々に太くしていきました。

 とは言えドリル刃をそんなに細かく揃えていないので、最後の4mmで壊れてしまうんではないかと冷や冷やでした。

 やっとの思いで何とか穴を開け終わった時は、脇の下にびっしょりと汗をかいていました。

 0.3mm厚のプラ板に4mmの穴開け、しかもこんな状況・・・・めったにしませんからね。

 バルブスプリングを試作しています。

 このスプリングは一体何?っと以前から気になっていましたが、やっと構造が解って理解出来ました。

 特殊な巻き方で、どうやって作ったら良いのか分からないまま、こんなもんだろうと作ってみましたが・・・合うか合わないかは別としましょう。

 作ったスプリングが収まる様にカムギヤボックスのバルブステムが本来有る部分を工作しています。

 使わないシリンダーヘッドを使ってスプリングが収まる様にこちらも削って合わせてみました。

 スプリングの大きさや太さを見たいための工作ですから出来の云々は無し。

 もう少し太く大きくした方が良いかも知れませんね。

 バルブスプリングを作り直し、ヘッド上部の燃焼室外側を作りスプリングを宛がっています。

 カムギヤボックスを更に修正、オイルパイプの取り付け口などを付け加えています。

 スプリングのベース部分が出来たのでヘッドに接着。

 前部の縦横のフィンと後部左右の小さな縦フィンを作りました。

 このフィンたちはあらかじめ形に切り出した物を貼ったのではなく、適当な端材を適当に切って貼り付け、固まってから削って形にしています。

 ギヤボックスを乗せてイメージと違わないか確認しています。

 まだ終わった訳では無く、ヘッドにはオイル系のパイピングの足作り、修正途中のギヤボックスには省かれているボルトやナット、パイピングの足作りとやる事は続きます。

 ギヤボックスはフレームやフェールタンクに覆われて殆んど見えなくなってしまう事からボルトやナットの類は省かれています。

 エンジン単体で見る事が出来る内はどうも間が抜けた感じで頂けません。

 そのためと言う訳ではありませんが、省略されている部分を補うことにしました。

 右側の中央のベベルギヤの蓋は縦長が長すぎるので短くして留めているマイナスネジも洋白線で再現しています。

 左側はボックスの左右を止めるボルトとナットが全く無いので、一部ボルトを刺すスペースが無い部分を除き再現しました。

 クランクケースやジェネレーター駆動用のチェーンカバーのビスやボルト、ナットは全て金属とプラ板で作り換えて塗装しました。

 
 ネットでよく見られる色分けは、シリンダーはサンドブラストをしただけの様な艶の無いシルバー、その他は艶消しブラックが多いようですが、中には殆んど無塗装の様なクランクケースを持った物も有ります。
そこで今回は綺麗な色分けをしないで使用中の雰囲気を出すためにシリンダーは艶消しシルバー、其の他の部分はチャコールグレーにシルバーを混ぜた色を作り、ウォッシングとシルバーのドライブラシをして金属感を出そうと試みました。

 ヘッドのギヤボックスのオイルラインと上下を結ぶパイプの工作をしています。

 クランクケース部からオイルタンクに伸びる2本のパイプはだいぶ先の工作になりそうです。

 シリンダー後方に位置する多分ルーカス製のジェネレーター、ボックスの上下の境のラインを彫り込み、上下を留めるヘックスボルトを埋め込み、プラグコードの付け根に蛇腹を付けたり、その下の丸い部分を彫ったり削ったりと小さい部品ですが結構手が掛かりました。

 エンジン左側の小さな部品と共にジェネレーターを取り付け終わりやっとエンジンだけが完成しました。

 プラグとキャップだけ自作しましたが、他の部品はキットの部品を使っています。

 もう少し白っぽくても良かったかな?取り付け終わったジェネレーターを見て思いましたが、違和感が無いので其のままにします。

 ジェネレーターには「LUCAS」のロゴを書き込んだプレートを貼りましたが、殆んど見えない目で書き込んだので下手糞ですが見逃してください。

 フレームに掛かります。

 修正する部分で最初に目に入った所はダウンフレームとメインフレームの交差する部分でタンクが載ると見えにくい所ですが、それでも気に入らないので削り込んでいます。

 このくらいはっきりさせれば良いかと・・・。

 エンジン前側のマウント部分、元々フレーム中央に位置していたモールドを切り落として、フレームの内側にずらして作り直しています。

 理由はクランクケースの幅との兼ね合いですが・・・。 

 マウントブラケットを仮組みしたところ、本来はクランクケースとブラケットの間に隙間は無い筈なのに結構な隙間を設けています。

 せめて半分以下の隙間にしたいのですがフレーム側のマウント幅にも関係するので修正するには両方弄らないとならない訳です。

 ブラケットとクランクケースの間を隙間ゼロにすると、エンジン側のマウントプレートはフレームを離れた内側になってしまいます。
 フレームの幅を詰めようとすると、クランクケース下部がフレームと干渉してしまいエンジンその物を載せる事が出来なくなってしまいます。

 そういう訳で、いろいろ考えたすえフレーム側とブラケット側両方作り直しとなった次第です。

 隙間はゼロにはなりませんが修正前の 1/3 以下になり、スペーサー部分を黒くすれば殆んど目立たないでしょう・・・たぶん。

 写真が重複した訳ではありません。

 プロター得意の落とし穴を見つけました。

 マウントブラケットの件でどうも納得出来ないので、何故チグハグなのかいろいろ調べました。

 そして謎が解けました!!。

 原因はステム上部とダウンチューブの取り付き方。

 正に削って修正した部分のカーブに有りました。

 このカーブが原因で2本のダウンフレームの幅を広くしていました。
 本来は下から直線でステムまで伸びていて幅はもっと狭くなっています。

 落とし穴に気が付かなければまんまと罠に嵌るところでしたが・・・さて、どうやって穴埋めしようか・・・。

 プラの丸棒を使ってアンカーを打ち込んで繋ぎ合わせています。

 ダウンフレームのエンジンマウント部分の幅は、ジャストクランクケース幅と同一になる様に横フレームを幅詰めしてあります。

 問題の部分は解決しましたが、本当は続きが有ります。

 ステムにつながっている水平のメインフレームで、左右を繋ぐクロスメンバーより前の部分がこんなにカーブしていなく、ステムに直線的につながるためダウンフレームに接触して溶接されているのが本当の姿。

 ここも直せば良いのですが、修正箇所が集中するためと殆んど目立たない部分なのでスルーします。

 スクラッチでフレームを作るなら一本物の材料を使って正確に作る事は出来るでしょう。

 拘った甲斐があってマウントブラケットはクランクケースに隙間無く取り付いています、これが正解。

 フレームを作っている途中ですが、ミッションを取り付けるプレートをエンジンに固定してからフレームに載せる事が出来るかどうか仮組みをしています。

 フレームを修正以前はギリギリで可能でしたが、修正後のフレームはかなり狭くなっています。

 知恵の輪遊びの様にあれこれ試行錯誤して、何処からどの様にすればセット出来るかやってみました。

 材料がプラ材である事に救われて何とか載せる方法が見つかりました。 

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