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 フレームを改めて検証してみると???な箇所がシートレール関係に見られます。

 その最たる部分は、リヤショックの上部取り付け部分とスイングアームの取り付け部分の幅が極端に違う事。

 左はフレームをひっくり返して其の部分が分かる様にしていますが、其の差は5.5mmも有ります。

 フレームとシートレールの接続部に有る左右を繋ぐクロスメンバーが、どうやら短すぎる事でこんな状態になる様です。

 スイングアームの幅はドラムをセットした幅になっているので変える事は出来ません。

 っと言う事はシートレールの幅を弄るしか無いのですが、シートレール後部もブッタ切り状態でその後のアールが有りません。
 また、シートレールや斜めのフレームが太すぎで、ゼッケンプレートホルダーも厚みが有り過ぎ、シートレールとフレームの接合部分も少し違います。

 さてと、弄り始めると結構手間な部分・・・ど・う・し・よ・う・・・。

 さあ、もう後戻りは出来ません、行ける所まで行くしかありません。

 いっぺんに全部切り落とすとディメンションが崩れる恐れが有るので、取り合えずシートレールだけから始めています。

 使っているのは2mmの普通のプラ棒で、熱湯の中で徐々に曲げました、もう指先が火傷寸前です。

 未だ途中ですが、どうにか格好になりつつ有ります。

 幾分細くなりましたが、シートレールエンドのアールが有るせいか結構しっかりしたフレームになっている様です。

 シートレールにはリヤフェンダーの取り付けブラケットを真鍮板で作り、後端にもう一箇所の取り付けプレートを作りこの2箇所でリヤフェンダーを取り付けます。

 これでシートレール関連の工作は終り、トランスミッションのマウントプレート関連の工作をしています。

 マウントプレートはキット部品のフレームに嵌る部分(下に転がっている物)を切り落とし、新たにクロスメンバーを作って取り付け方法を変えています。

 ギヤボックスの位置調整機構の裏側の凹みは後の工作のために埋めて平らにしてあります。

 工作途中ですが、ヘッドをフレームに固定するプレートを作り、ステムに取り付けたハンガーとの間にロッドを仕込みます。

 このハンガーにはタンクベルトハンガーも付けるので、かなり狭い部分の工作を余儀なくされそうです。

 この部分はランクの裏側になって、外からは全く見えなくなる部分ですが、全体をしっかりした作りにしたいので敢えて行っています。

 メッキを落としてマウントプレート工作の続き。

 ギヤボックスの位置を調整するアジャスターを試作しています。  

 シートレールとリヤショックアッパーブラケット付近に手を付けたのでスイングアーム側も直します。

 元々の形が違っていて、ダブル形状にしています。

 フロント、リヤサス共にスクラッチするのでその布石を打ちました。

 チェーン引き部分の厚みも半分以下に削り(本当はもっと薄い筈)、チェーン引きのモールドも落としています。

 製作開始当初に述べていた通り、太すぎに見えるフロントフォークのボトムケースとスプリングカバー、どうしても納得出来ないのでフォーク全体をスクラッチしようとしています。

 今までにプロター製品でフォークを何台もスクラッチしましたが、一番の原因はやはりボトムケースが太すぎてバランスが悪いことが上げられます。

 実物と全く同じサイズに出来る訳ではないですが、近似値に何とか近付けようといつも苦労しています。

 今回はキット部品の実寸6.7mm径に対して6mmアクリルパイプと5mmプラパイプを用意しています。

 パイプにはキット部品と同じ様に段差を付ける加工をしていくので、見た目若干太くなる事を想定いなければなりません。

 工作のし易さを考えると・・・やはりプラパイプを使う事になりそうですが、インナーチューブも細くなるために関連する部品の加工またはスクラッチと、面倒な工作が避けられそうも有りません。

 色々考えた結果、上の写真の右側の材料5mmプラパイプを使い上部にプラ板を巻いてボトムケースを作っています。

 若干細く見える様ですが、キット部品が太すぎるのでそんな感じがするのかも知れません。

 ホイールシャフトの通る部分も実車に模して作っています。

 インナーチューブに使っている物は伸縮アンテナを切った物で、キット部品の三つ又では幾分細いので三つ又を加工またはスクラッチする必要が有ります。

 面倒な工作が始まりますが、ゆっくり焦らず進めるとしましょう。

 キット部品から三つのポイントを正確に割り出してスクラッチするのは簡単な事では有りません。

 それよりはキット部品の三つ又を使い、穴を小さくする事を考えました。

 穴の内側に0.3mmのプラ板をスリーブの様に挿入して接着、それにより穴径は3.4mmになる事で3.6mmのドリルが使える。事になります。

 接着はドリルでめくれない様にしっかりやり、充分に時間を置く事を心がけました。

 三つ又の穴開けは慎重に行ったので隙間ゼロですが、本物と同じ感触で渋く、少し回転させながら押し込むことが出来ました。

 フリーハンドの穴開けでしたが方向的に狂いも無く、左右の歪みも出ませんでした。

 これでインナーチューブの取り付けが出来る事が確かなものに成ったのでボトムケース側にフェンダーブラケット取り付け用のボス部を作り、ブレーキパネル固定用シャフト部も作りました。

 露出させるスプリングは0.9mmのステン針金を巻いて作り、仮組みをしてバランスを見ています。

 フォークが出来れば直ぐに必要になるフェンダーを作ります。

 キットのフェンダーそのままでは少し幅が少ない様に見えるのと、フェンダーのカーブにタイヤの外周を合わせると少し間が開きすぎるように見えます。

 そこでフェンダーの深さを増す様にプラ板で足しています。

 これでいくらか深さと幅が増したようです。

 キットのフェンダーブラケットは左右がつながって一体になった物で、幅が広がったフェンダーには使えません。

 まあ切り離して使う事も出来ますが、アルミ板で作ってみようかと切り出しています。

 2枚の切り出しが終わりフェンダーをビス止めする穴を開けてから磨きを掛けています。

 フェンダーの面に合う様に曲げ加工が上手く行ったので取り付け穴をフェンダーに開けて塗装の準備をしています。

 左の部品がキット部品、やっぱり作り変えて良かった。

 ニップル塗装とエアバルブ取り付けを残してスポーク張替えが終わりました,。

 フロントは普通の張り方ですが、リヤは少し変わっていて全部内側に引っ掛けて張っています。

 一見何でも無い様に見えますが、結構大変で径の小さい方の張替えはスポークを編んでいる様な錯覚を覚えました。

 ドラムの左右のオフセットが違うので、それに合わせる様に冶具を考えなくてはならず・・・何れにせよ手が掛かるリヤホイールです。

 フェンダーブラケットを作ったので、ホイールの完成を期に早速仮組みをして見ました。

 どうやら計算と工作が成功した様で、同心円上にリムとフェンダーが位置しています。

 ホイールの完成を受けて次はチェーン作りに入ります。

 クランクシャフトとミッションを繋ぐプライマリーシャフトは上半分がカバーで見えなくなるので、回転させる工作はしないで見える部分に限って彫り込みによるディティールアップを施しました。

 リヤのキット部品ですが、チェーンのコマが大きく感じたのでこの部分はいつも使うエッチングチェーンに換えようと思います。

 コスモズファクトリー製のエッチングチェーンはもうお馴染みと思いますが、コマの大きさは1種類しか有りません。

 設定は1/9 となっていますがモデルキットの種類は50ccからリッターバイクまで多く、これ一つで間に合わせろと言うのは酷と思いますが、実は1/8 のキットにも私は使っていたりして・・・。

 作り方は基本的にはいつもの方法で、30cmのピアノ線1本で一コマずつ繋いで行きます。

 車種や排気量によってスプロケットの厚みと合わせてローラの幅を調整してチェーン全体のボリュームに変化を付ける様にしています。

 慎重で丁寧に繋げて行くと、ピンセットで端を摘んでもう一方の端を一直線状態で持ち上げる事が出来ます。

 無論この状態が20cm程の長さになった時まで維持出来るとは言えませんが、全て繋がった状態で、部分的に見ても振れやネジレの無いチェーンならば綺麗な一直線にチェーンラインが取れて後輪が回転しても引っ掛かったり外れたりする心配は無くなります。

 チェーンとホイールが一体になって連動するための絶対条件は、この様にスプロケットとチェーンがどの位置でも噛み合わなければいけませんが、フリーハンドでの工作ではいくら緻密な計算をして望んでも一発で上手く行く筈も有りません。

 今回も2発目で、微調整ヤスリを入れて完成させています。

 比較的簡単に出来るのはドライブスプロケット、何せ歯数が少ないです。

 しかし工作精度は同じなので気を抜く事は出来ません。

 出来上がったリヤのスプロケットはキット部品と同じ様にリング状に加工、ドラムに仮組みしたところです。

 こうして見ると作り換えて正解だったと思います。

 後はドラムとのフィッティングを考えるだけです。

 リング状にしたスプロケットをそのままドラムに付けるとチェーンがドラムに強く接触してしまうのでスペーサーをカマセます。

 キット部品のスプロケット裏側にもスペーサー的なモールドが有り、スプロケットとドラムの間を空けています。

 スプロケットのドラムへの取り付け方法はボルトで締めるかナットで締めるかで工作が別れます。

 ここではナット締めにする事にしてボルトに当たる金属棒を5箇所に埋め込んでいます。

 スプロケットには9度間隔に軽め穴を開け、ボルト穴には少し小さめな穴を開けてボルトと隙間無くはめ込んでいます。

 仮組みですが概ね良好なので、塗装を済ませれば本組みして完成させられます。

 ドラムとスプロケットの間隔は1mm、チェーンをセットすると0.3mm程空くので回転するには支障は無いでしょう。

 暫定の長さのチェーンですが、計算上は合っていますが実際に仮組してみないと今のところ何とも言えません。

 そのためにはミッション側のスプロケットを取り付けてチェーンラインを調整してからになります。

 塗装はしていませんがスプロケットを止めるナットをセットしてこの部分の工作は終了、早速スイングアームにホイールを仮組みしてフレームに仮組み。

 ドライブスプロケットをミッションにセットしてチェーンの長さの確認です。

 ドンピシャの長さで微妙に弛みまで付いています。

 この状態でチェーンラインもピッタリで、ドライブスプロケットの位置も決まりました。

 回転も全ての部分がスムーズに作動する事も確認出来ました。

 リヤショックの下半分を作っています。


 殆んど目立ちませんがスプリングアジャスターも付けています。

 マンクスのカラーは殆んど黒とシルバーの2色、しかしシルバーでもクロームが有ったり普通のシルバーが有ったりでカスタムビルダーによってマチマチの様です。

 ここでは前後のサスをクロームっぽいシルバーで塗装しています。

 フロントブレーキパネルです。

 エアスクープを0.3mmのプラ板で作っています。

 キット部品を並べていますが、若干開きを大きくしてサイズアップした形にしています。 

 エアスクープを繊細に作ったのでブレーキ関連のリンケージも疎かにしないで手を加えようと思います。

 1mm厚のアルミ板からキット部品を参考に切り出して加工しているところです。

 切り出したは良いけど、この無垢材を段が付く様に削って行くには少し無理が有るかも。

 それなら最初から0.5mmで作った方が良いかも知れませんね。

 ・・・と言う訳で0.5mmでやり直し。

 簡単な工作と思っていましたが、私の太い指では大変な作業で、これ以下の小さい物の金属工作は無理かな〜。

 あまり磨いてピカピカにすると違和感が出るのでそこそこに。

 

 ブレーキパネルの方も弄ります。

 キット部品のワイヤー止めを接着する部分(
)のモールドを削ってしまいます。

 もともと位置もおかしかったし。


 この部分は別に作る方向で。

 エアスクープから入った空気を排出する穴を開口、メッシュを裏側から貼り付けました。

取り入れ口の方はカバーが付く事で見えにくくなるので、こちらはそのまま。

 メッシュを貼ったとしても、どのみちブラック塗装なので目立ちません。

 アームはこんな感じですかね。

 アームリンケージを作り、ケーブル止めも新規に作り、アームの取り付くベースの底上げをしたりと、小さな部品ですが結構な手間が掛かりました。

 エアスクープはブレーキパネルと同色で塗装するので、内側を黒く塗っておきます

 其の他を無塗装で仮組みしました。

 キット部品には無い精密感が出せているかしら?。

 二つのアームを連結するロッドを作って繋いでいます。

 エアスクープは接着後にリベット穴を開け、0.5mmの洋白線を差し込んでリベットに見立てています。

 アームの根本には若干アームをパネルから浮かせるべくスペーサーを作って貼り付けました。

 こうしないとリンクジョイント等がパネルに接触しアーム自体がパネルと平行に取り付かないのです。

 また、この時点でケーブル止めも作り、アジャストナットと共にパネルに取り付けています。

 エアスクープの内側は黒塗装のままの仕上げになるのですが、メッシュに貼り換えたとしてもフラッシュを焚いた写真でもこんな具合で殆んど見えなく目立ちません。

 判断は良かったと思いました。

 全体にドラムと同じ艶消しの黒を塗り退色した感じにシルバーで軽くドライブラシを掛けています。