ハンドルバーの取り付けもそろそろ、其の前にアクセルケーブルの巻き取り部分を作っています。
キットではケーブルのゴム部品をグリップホルダーの下部に真っ直ぐに差し込むだけで能が有りません。
実車ではいろいろ改造している部分でもあるので、此処は好みで作っています。
| 1 | 2 |
| 1 | 2 |
・
TY125のリムには艶の無いアルミリムが装着されているので、その様に塗装が済んだリムとドラム部品で組み付け準備に入っています。
スポーク張りの手順はいつも通りなので省きます。
スクラッチしたハブとリム、何の違和感も無くスムーズにスポーク張りが終わりました。
1/8 と言う事で作りやすいかどうかは1/9 や1/12 を作って無いので分かりませんが、今までリムだけは作った事が無かったので、スクラッチのレパートリーが確実に広がった事は実に嬉しい事です。
リヤホイールを完成させるためにはスプロケットも取り付けを終わらせなければいけません。
スプロケットをハブに取り付けるボルトと緩み止めを作っています。
緩み止めの爪は取り付け後にもう少し折り曲げて接着しましょう。
ボルトをハブに差し込んで接着、スプロケット取り付けが完了しました。
フロントにエアバルブ1箇所、リヤはエアバルブの他に2箇所にチューブ止めを取り付け、ニップルに色を塗ってホイールセクションはクリーンとなりました。
リヤホイールが完成したのでチェーンを仮組みして弛み加減を見ています。
ドライブ側を固定していないので、弛みはやや多めに出ていますがキチット組み上げてテンショナーが上手く作れれば様子は大分変わって来る筈・・・多分。
テンショナーはチェーンラインに上手く乗る様に腕の部分に少しだけカーブが付いています。
駄目にしたキット部品は参考に出来ないため、現物合わせで作るしか有りません。
キット部品のただ当てるだけの造型ではではなく、実際にチェーンがテンショナーの通路を通る様に作っています。
実際のテンショナーはスプリングによって常に張る方向に力が掛かっていますが、模型の場合は見た目だけですからスプリングで作動させる事はどうでしょうか?。
やって出来ない事は無いでしょうが、其の分ガタが出たり思う様に力が掛からなかったりする可能性も有ります。
やはり固定した方が無難かと。
そのテンショナーを仮組みしたところです。
各部分がグラグラで固定していないのでチェーンは大きく弛んでいますが雰囲気は充分出ていると思います。
リヤホイール関連の工作も順調に進んで、今度はスイングアーむの工作に入ります。
前作では完成直後だったかサイドスタンドが根本から折れてしまったアクシデントが有りました。
サイドスタンドが取り付くブラケットがキット部品のままだと貧弱でブラケットの根本が折れてしまいました。
完成後では修復が難しく、何とか直しはしましたが念のためのメンテナンススタンドを作り、サイドスタンドは使わない様にしました。
今回はその教訓を生かして充分な補強を施し万全を期しています。
また、サイドスタンドはキット部品のままだとブラケットを挟む様にはめ込んでいるだけなので、ブラケットとスタンド両方に金属を使っています。
スイングアームにはもう少し手を掛けたいと思います。
フロントフォーク関連の仮組みをしています。
主な確認箇所はフェンダーステーを作った絡みでフェンダーとタイヤの位置関係と組み付け手順の確認です。
前横上からとあらゆる方向から見てオカシナ所が無いか・・・この段階で充分に点検しておきます。
チェーン引きのモールドを削り落としてアルミ板で作ったチェーン引きに置き換えました。
ロックピンも作って固定出来る構造です。
些細な部分ですが、分厚くてのっぺらぼうな造型よりはマシかな?。
タイヤを履かせて前後のサスを仮組み、サイドスタンドで車体がどれ位傾くか・・・。
キット部品のスタンドの長さと斜め下方に下りるスタンドの角度によって車体の傾きが変わってきます。
組み付けたスタンドはそのままでは長すぎた様で車体が立ちすぎて少しの振動でも反対側に倒れてしまいます。
そこでスタンドの先端を2mmほど詰めて調整していますが、前作でも同じ事をやった記憶が蘇りました。
国内仕様だとスタンドは左側になる筈なので、国内仕様で作る事が有ればこの部分の工事はしないとならないかも。
しかし、此処まで作業を進めないとスタンドの仮組みが出来ず、調整も出来ないとは・・・。
サイドスタンドの位置決めが終わったので、これから作る方向を決めてフレームの一部を切断しています。
シートレールのフェンダー取り付け部から後ろ部分をカットし、一部不要な部分もカットしています。
イグニッションキーの収まるプレートもモールドを削り落として何も付いていない状態にしました。
こうしてフレームはコンペ仕様にしています。
コンペ仕様と言う事で、チャンバータイプに改造、後半のサイレンサーは付けない仕様にしました。
コンペ仕様で迷ったのはオイルポンプを装着するか否か。
混合油を使用するならオイルポンプレスにしてシリンダー右側のカバーは使わずにアルミ板で蓋をすれば、その分軽量化にもなるけど、形としてはワイヤリングなども有るのでこのままの方が良いかも知れないと思いノーマルで仕上げています。
フレームを塗装する前にエンジンマウント用フレームを接着したいのですが、キット部品のままだとエンジンを載せ、スイングアームをフレームで挟みながらマウント用フレームを接着するようになっています。
ただでさえ糊代の少ない部分で強度的、外観的に問題が有るので組み方を変えます。
最初にフレーム単体を完成させ、塗装後にエンジンもスイングアームも装着出来る様にします。
左右のフレームを結ぶエンジンマウント用フレームを接着出来ない要因はスイングアームピボットの左右の突起が有るためです。
この突起の片方だけ切り落とすとフレームを広げなくても装着可能となるので切り落とし、新たにシャフトが刺さる穴をフレーム外側からピボットに向けて開けています。
エンジンをフレームにマウントしにくくしているのはマウントフレームから出ている4つのブラケット。
エンジンを外側から挟む形で取り付くのでブラケットをフレームに接着してからでは可装出来ません。
ブラケットはこの段階でエンジンに接着してフレーム色に塗装しておかなければなりません。
エンジンにはスクラッチしたクラッチ・レリーズレバーを仮組み、ケーブル止めの工作を待ちます。
クランクケース上面にクラッチレリーズアームを作って取り付けと同時にケーブル止めをシリンダーフィンに取り付けました。
フレームも含め部品の塗装も進んでおり、フレームにエンジンを載せられる様になったのでマウントを本付けしています。
キャブや其の他の部品、配線はこれからになります。
次にリヤサスを組む前に、軽め穴の周辺にヒケけだらけで修正かスクラッチかで後回しになっていたテンションプレートを結局金属板を使って作ることにしました。
テンションプレートはフロントにも有り、同様のヒケのために作り直すことに決めました。
テンションプレートのスイングアーム側ブラケットは、サイドスタンドピボットの影になり殆んど見えなくなる部分なので塗装もタッチアップで済みました。
事のついでにサイドスタンドのスプリングも作り、張力も少し掛かる様にして跳ね上げ時にパチンとバネ力で跳ね上げられる様に調整しています。
これでやっとチェーンを掛けてスイングアームを本体に組むことが出来る様になりました。
スイングアームをフレームと合体しています。
リヤショック、チェーンカバー、チェーンテンショナーを取り付けて固定、リヤサスセクションがクリアー出来ました。
右側ではマフラーを仮組みしています。
エキパイとシリンダーの排気ポートの合いは最悪で、ポート出口の形状を作り直さなければエキパイが付かない始末。
これだけシックリさせるのには先々に掛けて仮組みをして検証しなければなりません。
本付けは少し後になりますが、レーシーな雰囲気が見たくて・・・。
フロントフォークの本組みです。
ホイールを仮組みして正確な位置を見極めながら、ボトムケースとインナーチューブを合体させています。
自作したテンションプレートを取り付けています。
同時にブレーキアームもジョイント部分を改造して取り付けました。
スピードメーターケーブルの取り出し口はケーブルを付けないためメクラ蓋をした様に塗装の予定。
ブレーキアーム取り付けに伴いケーブル止めを付けています。
ケーブル止めに付いては何処に有るのか分からず、ネットで探しても分からないので多分こんな所だろうと想像して工作しています。
肝心なのはシャフト、右側はシャフトをボトムケースに設けたブラケットで挟んでボルトで締め付け、左はナットで締め付けています。
そこで左の締め付けナットはキャッスルナットを作って伸ばしランナー製の割りピンを通して取り付けています。
この後フロントフォークはトップブリッジのインナーチューブ突き出し分の部品を付ければフレームと合体出来ます。
フロント部分を取り付けると取り回しにくくなるので、今のうちにこんな小物も作って取り付けを済ませておきます。
配線類は全て硬質ゴム製で、先端にプラグなどのモールドが有ります。
見栄えが悪いのでそういった部品全て新規に作っています。
これは点火プラグとプラグキャップ、プラ棒を加工して作っています。
プラグとキャップを取り付けました。
一応それぞれの部位毎に色付けをしていますが、殆んど見えなくなってしまいます。
フォークを付ける前にもう少し。
クラッチケーブルを作って・・・。
ケーブルクランプを付けて・・・。
レリーズレバーに繋ぎました。
この時点でパイピングを少し進めておきましょう。
エンジン部に取り付ける最後の部品、キックアームを真鍮パイプとハンダで作っています。
キットの部品はペダルゴム部分が解けてしまって、全体に形が崩れてしまいました。
ジャーナル部分もハンダを溶かした塊から削り出し、90度アームを首振り出来る様にしています。
現物合わせの工作なので本体に組み付けるにはもう少し弄らなければなりません。
ペダル部分に滑り止めのモールドを付けてザッと塗装して取り付けています。
キックアームを踏みおろす位置に開いた状態。
ハンドルバーは削り跡や表面の荒れを無くすために塗装を厚くしています。
そのため接着も確実なものではないので転倒などで剥がれ落ちる事が考えられます。
そこでバンドルバーにアンカーを打ち、トップブリッジに貫通させて接着すれば確実なものになると思います。
縮尺が大きく成る程、しっかりした接合を考えなければなりませんね。
シフトペダルの取り付けは通常の水平近い位置から垂直に近い位置に変更。
これは障害物に当たってペダルを曲げない様にするための処置、従ってギヤチェンジは足の甲と踵で行うことになります。
コンペ仕様なので余分な物は取り除きましょう。
ハンドル左手に有るスイッチボックス、グリップラバーとの境で分割しています。
各部に塗装を施しケーブルをパイピングしています。
クラッチケーブルとスロットルケーブルには途中に調節ネジを設けています。
パイピングは実車でもそうですが出来るだけまとまり良くコンパクトになる様にしました。
これで配線関係は全て終了、残るはタンクのグラフィック塗装とフェールコック取り付けくらいになりました。
カスタムのコンペ仕様なので無塗装でロゴだけというスタイルも考えましたが、あまりにサッパリし過ぎるので塗装に踏み切りました。
2色に塗り分けていますが、薄い色同士なので全体がぼんやりするのでラインを筆で書き込んで引き締めようとしています。
多少ラインに太さや波の乱れが有りますが、自宅の裏庭での手作りと思えば許される範囲かと・・・。
やはりちゃんと完成していないと本体に被せてもシックリしないもので・・・。
フェールコックはキット部品を使わずにひと回り小さく作り直し、フェールキャップも少しだけ手を加えてからアルミ風に塗装しました。
シートはスタンディング姿勢が基本のトライアル車にはおまけ的な存在ですが、無いとまた不自然なので申し訳程度の薄いスポンジシートをイメージしてプラ板で作りました。
カラーもいろいろなカラーを混ぜないでスッキリとフラットブラックにしています。
完 成
←