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今回もカラーリングはキャンディーグリーンにします。
XS−1のイメージはやはりこの色でしょう。
下地を作って普通のグリーンを吹いてテロテロにします。
乾燥したらパールの粉(太刀魚の鱗で作った粉)を溶いたクリアーを被せてこんな風に。
サイドカバーのモールもはっきりとしています。
塗装が乾燥するのを待つ間にエンジンを載せます。
全体を一緒に載せられないのでクランクケースから載せ、同時にスイングアームとチェーン、センタースタンドを組み込みました。
これでフレームを完全に固定、組み立て説明書とは全く違う組み立て方になりますから何の参考にもならないでしょうね。
フェンダーの塗装が終わったのでアルミパイプで作ったステーを虫ピンで止めました。
フェンダーブラケットのビスも虫ピンで表現、やっと組み付け出来ます。
ホイールを組み付ける前に残っていたブレーキアームを作っています。
アーム部分はキット部品を使い、ロッドやワイヤー止めは新たに作っています。
フェンダーとホイールを仮止め、殆ど狂いが無いので本組が出来ます。
エンジンの固定でドライブスプロケットの位置を確定させる事が出来ました。
チェーンの調整が終わりリヤフェンダーとショックユニットなどの取り付けが終わりました。
フロント周りに行く前に以前作り直したサイドスタンドを仮組して立たせたところ、スタンドが短すぎて車体の傾きが多く、自立どころかそのまま倒れてしまいました。
キット部品と同じ長さ、角度で作りましたが、キット部品自体に誤りが有った様です。
早速新たに作り直しましたが、5mmも違いが有りました。
フロントを仮組して作りなおしたスタンドを仮組したところです。
適正な角度で立つ事が出来ました。
キット部品は可動する物では無いので、長さが適当になっていたと思われます。
シリンダーを載せるには知恵の輪の様相を呈してしまいましたが何とか無事に載せる事が出来ました。
ヘッド両サイドのポイントカバーはスパッツを使い、4か所のタペット調整用蓋はクレオスのメッキシルバーNEXTを使って塗装しています。
写真ではその違いは分からないと思いますが、実物はハッキリと色目が違います。
スパッツの方がやはりメッキ感は素晴らしく、クレオスの方は少し黒っぽい感じで、同じ下地処理でも違いが有る事が分かりました。
キャブは塗装後に組み付けています。
キットのハンドルは真ん中で2分割されていて、この様な形にするにはアンカーを埋めて繋合わせなければなりません。
それよりもハンドルバーの曲りにやや変なところが有り、修正よりも2mmのアルミ棒で作り直した方が得策として試作しています。
前回でも同じ工作をしていますから何とかなるでしょう。
実車ではハンドル幅がとても広く、振動で手が痺れると聞きます。
今回は幾分幅を詰め、高さも低くしようと思いますが・・・どうなるやら。
結果高さで2mm低く、幅で4ミリ詰めてハンドルバーの作り変えに成功。
ペーパーとコンパウンドで丁寧に磨けばメッキを掛けた様にピカピカとなりました。
金属を使ったので取り付けに一工夫する必要が有ります。
金属とプラでは瞬間接着剤以外接着出来ないので、トップブリッジにアンカーを埋めてハンドルバーを貫通させました。
アンカー部分を隠す様にクランプを接着することでハンドルはしっかり固定出来ます。
自作ハンドルに換えたためにキットのクランプではハンドルとの間に隙間が大きく出てしまいました。
2mmのプラ板でクランプを作り仮置きしています。
締め付けボルトの頭も作ります。
スロットルケーブルはキット部品では1本ですが、正しくは差引き側と戻し側の2本出ていて、調節用ネジがそれぞれに付いているので、アルミパイプと六角棒で再現しています。
また、ブレーキ、クラッチそれぞれのアジャスターもレバー付け根に新たに作りました。
左下から出ている黒い線はスイッチボックスから出ているハーネスを再現、ライトケースにつながります。
自立出来る様になったので、その前にクランクケース右カバーを取り付けますが、前部に有る回転計ケーブルの取り出し口を作っています。
径の違う2種類の金属パイプを重ねてつなぎ、ケーブルの足を付けて取り付けました、足を含めて2mmほどの物です。
フロントフォークを取り付けて自立しました。
ハンドル周りやメーター、ブレーキなどの配線のため長さ合わせのために仮張りしています。
キットでは省かれているスピードメータケーブルのクランプをフェンダー右側に取り付けています。
サイドスタンドでの立姿。
何の不安も無く支えていて、メインスタンドもスプリングの力で水平位置で止まっています。
エキゾーストを直しています。
シリンダーを作る時にシリンダーの底辺を嵩上げしたので、エキゾーストの高さが合わなくなっています。
エキゾーストの下部を切断して、嵩上げ分を足し、排気口取り付き部分のカーブと長さを補充整形しています。
また、排気口取り付きにはアンカーピンを取り付けて位置合わせと接合を確かなものにしようとしています。
左が手つかずの部品、右が修正後の部品です。
この後全体に真円出しと太さのバラつきを直します。
マフラー本体を作ります。
純正部品のキット部品を使わないで今回はキャブトン型マフラーを装備させようと思い、材料を集めてスクラッチしようと思います。
用意したのはエキパイと同径の4mmアルミパイプ、有り合わせの8mmアクリルパイプです。
アクリルパイプの前後を蓋をする様に2mmのプラ板で塞ぎ、アルミパイプが貫通出来る様に穴を開けています。
太鼓の前後を半球形に整形してアルミパイプを通してみました。
この段階ではパイプエンドの加工はしていません。
修正が終わったエキパイと繋げて様子見です。
概ね良しとして、マフラーの工作はまだまだ続きます。
マフラーとエキパイのつなぎ目をアルミパイプの内径と同じ2mmプラ棒に差し替えて置いてからマフラーを差し込んでマフラーの取り付けブラケットと取り付け穴をフレームに仮組しながら決めました。
ブラケットに厚みを持たせたくないので0.3mmのアルミ板を使い、フランジも0.3mmアルミ板で作りました。
左右が同じ傾きとタイヤ中心線に同間隔に位置する様に作るのに苦労していますが、正式に組み立ててみない事には不安は消えません。
XS−1のタンクは一見普通に丸く見えますが、実はこんな風にエッジが付いています。
初回作では全く気が付かないで角を落としてしまったのでした。
サフを吹いて下地作りです。
下地にグリーン、その上にクリアーパール、その上にクリアーグリーン、そしてクリアーを重ねて吹きキャンディーグリーンに塗装が終わり、ホワイトのラインを入れるためにマスキングをしています。
マスキングテープは10mm幅なのでプラ板に相応な長さを貼り付け、0.5mmくらいの幅にカッターを入れて細くしたものを使っています。
テープを貼り付けたら余分な所はジェルを塗り付けました。
数回に分けて白色を吹いてメインのラインの塗装が始まりです。
ライン塗装が終わりました。
塗装の段差を軽く落とすために水研ぎをして、ライン周辺にクリアーを吹いています。
塗装の境にテープを貼り、ジェルも塗るので、剥がす際に持って行かれない様にするためです。
本線を挟む様に上下に細いラインが入ります。
カーブがきつくなるので、より細いテープにして貼っていますが、老眼がきつくなってきているらしくなかなか難しい作業でした。
塗装が生乾き状態の内にマスキングを剥がしました。
剥がしただけの状態なので多少のザラ付きが有りますが乾燥してから綺麗にしていきます。
上から見たところで、左右のライン幅などにバラつきが無いか確認・・・っと言ってももう直しようが有りませんが。
これはサイドカバーです。
整形の甲斐が有ってモールドの境がくっきりとしたのでメッキ塗装も上手く行きました。
カバーをフレームに止めるボルトは虫ピンの頭を六角に削り取り付けましたが、良く分かりませんね。
前に戻ってマフラー作りの続きです。
エキパイとマフラーのつなぎ目に有るフランジは後で付ける事にして、双方をつなげて一本物にしています。
こうすれば後の取り付けが確実になります。
つなぎ固めるために何度か仮組をして、排気口の高さや位置に左右のバラつきが出ない様に調整するのがチョットしんどかったかな?。
調整を済ませたマフラーを仮組して、落ち着いて色々な角度から眺めてみると数か所に不具合が有る事が判りました。
クランクケースを回り込む部分が左右共接触する事、シリンダーに取り付く部分に角度のバラ付き、下方に向かうエキパイのラインの左右のバラ付きなど・・・。
修正するにはエキパイをもう一度切り刻まなければならい・・・・ならば新規に作り直した方が面倒が無いと思い、何度か使用したアルミ棒で作っています。
これなら修正しながら曲げていけるし太さのバラ付きも無い。
左右をシンメトリーに作るのは簡単では有りません、まして何の治具も無くヤットコでの手曲げなので曲り部分は凹み傷が付きます。
極力傷が付かない様に曲げ作業は一発勝負のつもりで。
曲げながら本体と擦り合わせながら何とか形になったところで長さを切断、マフラーを仮組して何度も仮組と微調整を繰り返します、アルミで作っているので曲げ修正は楽に行えるのはプラとは大違い。
修正が終わってカーブ部分に付けた傷を細かいヤスリとペーパーで綺麗に修復。
これでプライマーを塗って塗装すれば完成となるでしょう・・・多分。
いつもの様に入念に下地塗装をしてからスッパツを吹いています。
XS−1のエキパイはメッキが優れているのでしょうかエキパイが焼けている物を見掛けた事が有りません。
しかし、私の様なレブリミッターオーバーを頻繁にする様な走りをするとどうなるでしょう・・・、そんな酷使を平気でするオーナーならこんな焼け方になるのではないかと、エキパイフランジ付近に少しだけ焼け色を付けてみました。
全体をクリアーで覆い磨き上げてタンク塗装を終え、タンクマークを内側から貼って完成させました。
タンクマークは本来はYAMAHA部分の地が赤なのですが、スライドマークを水に浸して剥がそうとしたところ、見事にチリジリに拡散してしまい修復不可能となってしまいました。
このキットには赤と黒の2種類のシールが用意されているので、2度目の作業ではマークフィルムをシールに塗ってから水に浸して剥がしました。
古いシールには必須の作業と再認識した次第。
マークの色に関しては、実車はエンブレムで取り外しが出来て、好みで黒も付け替えられるのでこれで良しとします。
タンクキャップを仮組していますが、どうも厚みが有り過ぎの様で、巨大なキャップに見えてしまいます。
表面に音叉マークのモールドが有るため新規に作るには・・・。
小さな部品ですが薄く削って合わせる事に挑戦です。
タンクを取り付ける前にマフラーを取り付けました。
仮組で調整が上手く行ったお蔭でピッタリと収まりました。
エキパイの焼け表現も丁度良い感じです。
バリを落として少しだけ整形したキット部品のシート、しかし、どうもイメージに合いません。
サイドの4か所には裏側のモールドが影響してスジ状のヒケも有ります。
シートの裾に有るモールのモールドは金属に置き換えるとして、全体を覆うシート地表現も大袈裟なのでもう少し自然な感じにしたいなどなど全面的に弄る事を考えています。
10年前に作った初回作ではそこまでの技量は無く、素直にキット部品を使いましたが・・・今回はスルーしませんよ。
因みに、そのまま使ってしまうとこんな感じになりますが、違和感を感じるのは私だけでしょうか。
そんな訳でメーカーさんに悪いですが折角の表面モールドを全て削り落とし始めました。
サイド面と前半分まで処理が進んでいます。
全体に丸みを付けて柔らかさを表現しようとしていますが肉厚が足りない部分が多く、プラ板で裏打ちしながらの工作です。
全体の表面処理が済んだらモールが付く部分に溝を彫っています。
モールもシートに少しめり込んだ表現を付けます。
モールに使う材料は0.8mmの洋白線です。
磨き上げてから溝に合わせて指で曲げていますが・・・この作業って隙間無く全体をピッタリ合わせるのは結構難しい、しかもバネ力を利用してズリ落ちない加工もしなければならいし・・・。
少し時間が掛かりましたがモールが出来たので嵌めてみました。
後部良し!サイド良し!
前部良し!
何回もしつこく合わせ直したので何処にも隙間無く取り付きました。
続いて工作しいるのはアシストベルト。
ベルトの取りつき方に実際は2通り有って、年式の違いでなのか分かりませんが、凝った作りの形状が作りたいのでその部品を作っています。
これはベルトが通る金具で、5mm幅、0.5mm厚のアルミ板で作っているところ。
その金具はこんな具合にシート側に付く物で、シートに空いた穴を保護する役目かと・・・想像ですが。
ベルトの幅は約3mm、厚みは0.5mmのプラ板を使う予定ですが上手く行くのでしょうか。
ベルトに使う材料はプラ板をやめて0.5mm厚のアルミ板にしました。
隙間無く張れる様に仮組をしています。
シートとベルトが接する部分に若干の表現を付け、塗装をして組み付けて完成です。
シート後部に有るアシストバーはメッキを剥がしバリを取って整形、そして再塗装して取り付け。
YAMAHA のロゴシールもデカールフィルムを塗ってから水に浸けたので、今度は上手く行きました。
シートの取り付けに少々不安な部分が有るので、少し裏側とシートレールを加工しなければなりません。
右ヒンジで横に開くシート、左側にはシートを固定するフックが有ります。
モールドが緩いので何の部品かハッキリしないので、カッターを使って浮き立たせ、フックを洋白線で作って立体化しました。
テールランプボディーにクリアーランナーを加工して作った電球をセット、レンズの下側をクリアーとして塗装。
ナンバーが取り付く長穴部分を薄くしてメッキ塗装をしています。
ウィンカーボディーはレンズとの接合面を丸くえぐってバルブを植え込んでいます。
保安部品が付きました。
シートは仮組ですが、その他にも細々とした部品を作って仕上げに向かわなければなりません。
残す部品は左右のミラー、左右ステップとペダル類、キックアーム他ボルトの頭の製作と取り付け、最後に若干の筆入れと墨入れ・・・まだまだ終わりませんが、やっとゴールが見えてきました。
いよいよ大詰め、残す未工作部品はこれだけになりました。
取り付け部分の足が短くて接着強度に不安が有るため、少し長めの金属棒に差し替えておきます。
削り落としたボルト頭も、作り直して再接着。
ミラーは丸い部分だけ使用します。
ステーを1mmの洋白線に換え、反射鏡の角度を合わせて曲げ、付け根部分の曲げも左右狂い無く曲げます。
この曲げ部分は結構気を使います。
ロックナットを作ってステーに通して形としては完成しました。
最後の取り付けになったナンバープレート。
我が愛車のナンバーを写真に撮って加工しました。
これで全ての工作と取り付けが完了、目出度く完成完成となりました。
このエンジンの造形が好きで、エンジンを含め全体のスタイリングが好きで、乗ってどうだったかとか燃費がどうだったとか、ケッチンがどうだったかいろいろ有るけど、兎に角好きでたまらないバイクでした。
10年を隔てた制作で、完成度は比べるまでも有りません。
今度は絶対に手放さないでおきますよ。
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