ハンドルバーの取り付け位置と密接な関係が有るのがこのカウリング。
ましてハンドルバーを作り直して位置関係がキット部品を使わなくなってしまったので多分合わなくなっているかと思い、仮組をしたら案の定ハンドルが切れません。
接着してピッタリ!って言うどこかのキットと違ってプロターは何でも弄らなければクッツキませんねー。
黒く線を書き込んだのはその部分を削り取るためで、そもそもこのエグレ部分は実車より大分狭くなっている様で・・・、組み立て説明書に有る唯一の写真を頼りにこれから直して行きましょう。
エグリ部分をカットしてから肉厚を薄くするために内側から全体に削っています。
キットその物の肉厚は1.5o以上の厚さが有り、所に依ってバラツキが有ります。
いくら何でも厚すぎで、完成後の見栄えに影響すること間違いなし。
薄く削り込む作業と同時に、ライトカバー下部にフロントフェンダーの逃げを1oのプラ板で逆Rを付けて接着します。
下から見たところ。
この時点まで来て、カウリングの形は元から比べるとスッキリしてきました。
プラ板で工作したお陰で強度も充分になり工作がやりやすくなっています。
ライトカバーには取り付けの向きが有って、筋モールドが下に来る様に組み付けますが、やはりこのままではカバーは奥にかなり引っ込んでしまいます。
そこでカウルの裏表同時に削り込んでライトカバーがカウルとツライチになるようにしました。
多少塗料の乗る分も差し引きしながら、表側はライトカバー周辺のラインが側面に不自然なつながりにならない様に広範囲に削ります。
スクリーン取り付け工作の前の段階までこぎ着けました・・・、えらく時間を食ってしまいましたが、まだ終わった訳では無くこの先をこれから考えるんですから・・・大丈夫なんでしょうか???。
外国製プラモで綺麗なクリアー部品を見たことが有りません。
プロターとて同じで、スクリーンの裏も表も小さな凸凹や表面には少し大きく目立つ傷が2箇所有りました。
カウルの形状を弄って形が少し変わったので、スクリーンもそれに合わせて形状を弄ってあります。
肉厚もかなり厚いのでもっと薄い透明アクリル板で作り直す事も考えたんですが、型を作ったり、買い物にも行かなければならず・・・、その手間を惜しんででは無いのですが今回はペーパーヤスリとコンパウンドを使って修復をしてみようと思います。
写真は1500番のペーパーを掛け、次に2000番のペーパーを掛けた状態です。
次にコンパウンドワックスを念入りに掛け、落ちない傷は再度ペーパーをかけ直して綺麗になるまで磨きました。
クリアー部品は曲げには大変脆く、掴んでいる手に力を掛けられません、アッという間にピキッと割れてしまいますから。
使ったコンパウンドワックスはYAMAHAから出ているヘルメットのシールド磨きで、プラモの磨きはいつもこれを使っています。
スクリーン取り付けのためにカウルの内側に立ち上げをプラ板で作りました。
カウルの前方に有る棚?状の部分は実際に存在するのですが、工作上切り取り後でプラ板で再現する方法を取りました、右側に置かれた白い三日月状のプレートが棚部分になり、スクリーンを取り付けた後の取り付けになります。
カウリングに関係する部品を仮組してみました。
スクリーンは虫ピンを加工して取り付けビスに見立てて接着せずにピン留めにするため、この後スクリーンには穴開けをしなければなりません。
脆い部品故にヒビが入らないように緊張の作業が待っています。
ひとまずカウルの工作に目途が立ったことで、実際にフレームに仮組をしてハンドル回りの位置決めが出来る様になりました。
サイドカバーだけでも塗装を完了させて、メカやパイピング関係を終わらせてしまいたいのですが・・・、またまた「どうしよう」を発見してしまい知恵を絞り始めました。
塗装前にドタバタすると良くない事が起きそうなのでキリの良い所まで進めてしまいます。
スクリーンに余計な傷を付けない事と位置ズレを防ぐ意味でセロハンテープでしっかりとカウルに合わせて貼り付けてから穴開けです。
7本のピンで止めている様なのでセンターから順に等間隔でセロテープの上にマーキングをします。
いきなり0.5oドリルを使う前に、ヒビが入るのを防ぐために0.4oドリルで道穴を空けてからピンの太さの0.5oを通しました。
この次の工作は、ピンの頭がスクリーン表面から少し浮いてしまいますから、スクリーンに空けた穴に座繰りをして浮かない様にし、ピンの頭もリューターに噛ませ、砥石で今よりも小さく薄く加工します。
軸径0.5oの虫ピンの頭は直径1.4〜1.5o有り真円ではなくいくらか歪な円ですからそのままではせっかくの工作が中途半端な感じになります。
そこでピンを上記の方法で0.9oほどに小さく、真円を出し、横から見て半月状に研ぎ出します。
1oドリルで軽く座繰りを入れれば仮組の結果ピンは浮く事がなく収まりました。
一つ所に拘って留まっていられないのでどんどん先に行かねば・・・。
サイドカバー内に有るオイルタンクを取り付けるためにサイドカバーを塗装しています。
この先の工作に於いて、ボディーパーツのカラーは僕の好みと言うことでカスタムカラーにしてみようと思っています
先ず手始めにサイドカバーはシルバーをベースにほんの少しブルーがかった色に仕上げてCommndo750のデカールとプロターのお遊びデカールを貼りました。
この後でデカールの剥がれ防止のためのクリアーを軽く拭きます。
これはオイル関係のパイピングが終わった次の工作のためにマフラー部品を見ているところです。
真っ先に変だなと思った部分で、エキゾーストフランジの付け根部分が妙なカーブでモールドされていますがこれってウッソだろー、こんなワケ無いだろー。
実際はフランジから直線的に伸びている筈なんだけど、おいらの思い違い???。
その他全て外側、つまり目に付きやすい所に押し出しピンの跡や、マフラー中間にモールドの乱れで醜い膨らみが有って、これはもう修正、或いは作り直ししかないなー。
当然の事ですがメッキ様にはおさらばしましょう。
そこで手持ちのアルミ4oパイプで試みましたが、パイプでは曲げる際に潰れてします、やっぱりロッドじゃないとダメだなー、しかしロッドの手持ちもないのでいよいよ最終手段としてRC166でマフラーを工作した方法・・・火炙りの刑に処することにします。
問題の部分を真上から見たところです。
左Before、右がAfterr。
自分の信念の元でこう有るべきと言う形に作ることにして・・・。
蝋燭の炎から10pから15pくらいの間で近づけたり離したりしてゆっくり暖め、何回にも分けて曲げていきました。
左側も同じ事をしなければなんない・・・ア〜ア。
曲げを直した後で先端の修正をしていきます。
最終的な形は実際に仮組をして現物合わせをしながら決めていきました。
一度外に膨らみ、緩やかに内側に戻る微妙なラインになっていますが、組み付けると以外と真っ直ぐに見えるのが不思議です。
メッキを剥がしてみてビックリ、エキゾーストパイプの曲げ加工した部分はヒビだらけの亀裂だらけになっていて裂けてしまいバラバラになる一歩手前でした。
瞬間接着剤でアチコチ修理して、それでなくとも表面が凸凹に変形しているのを必死になって修復しました、やっぱりメッキを落としてから加工するもんですね。
エッチングチェーンでお世話になっているコスモズ・ファクトリーの千田さんから、古いタイプのコマンドのエキパイにはプロターのモールドの物が存在する事を知らせて頂きましたが時既に遅し、この状態から元に戻す事は到底不可能と悟り、自分の資料不足から高年式のエキパイ加工をどうやらしてしまった様です。
しかし、このプロダクションレーサーも他のバイク同様でオーナーの好みでいろいろなパーツを換えている個体が多く、どんなに調べてみてもどれがオリジナルなのか僕には未だに良く分かりません。
結局は模型でも自分のイメージする形に持っていくと言うところは実物をいじくり回すのとあまり変わらない感覚なんでしょうか。
相当表面を均したつもりでもサフを吹いてペーパーを当てると凸凹だった事が分かります。
これで表面が綺麗な状態になったのでやっと塗装が出来ますね、このマフラーはメッキ仕様では無く耐熱ブラック仕様に塗ってみようと思います。
サイドカバーの取り付けはスンナリとは行きませんでした。
エンジンのサブフレームの取り付けが悪かったのか、サイドカバーを止めているビスの位置がおかしいのか、どうやってもネジ止め部を中心に前のめりに傾いて付いてしまうのでこの際フレームを少しだけ目立たぬ様に削って合わせました。
この辺の仮組を怠ってしまった結果後で苦労してつじつま合わせをしなくてはなりませんでした、やっぱりトコトン仮組が必要だと言うことですね。
オイルタンク裏側のパイプジョイントの工作や、バッテリーの工作は全く見えなくなってしまいました。
マフラーの塗装が一応終わって仮組をしています。
ステップやブレーキペダルが付くプレートとマフラーステーとの間にゴム部品のブッシュが入ってビスでマフラーを止める様になっていますが、このゴムがプレートの塗装を溶かしました。
また、塗装を終えて保管していたダイナモカバーに切れて捨てたはずのゴムチェーンが接触していたらしくこれも塗装を溶かしてしまいました。
ゴムブッシュの方はプラ板に1.5oの穴を空けて4個作って置き換える事にして、ケースの方は仕方がないので再塗装する事になります。
ハンドルやレバーの位置が決まり、これから配線とライト回りを工作する段階に入っていきます。
この写真はあちこちが仮組の状態で各部分の位置関係を確認しているところです。
フェールタンクとシートを仮に置いてみると、シートとタンクの間がすごく空いてしまいます、どうしたことなんでしょう??。
タンクとシートの間が空いてしまうワケが解りました。
シート部品の上にゴム部品を被せる様になっていたためで、なるほどこれを被せれば隙間は無くなりますが・・・。
ゴム部品の変形が激しく使えないと判断してシートは少し形を変えて作り始めました。
↓ まずベースとなる板を接着して、裏側もフレームに被さる様に溝を彫りました。
黄色のキット部品との接着面積が少ないので、いろいろ工夫しています。
側面も貼り、形を整えていきます。
この上にシートを作って載せるわけですが、まだ少し工作しなければなりません。
リヤフェンダーはシートカウルの内側に長いビスを使ってフレームを挟んで止める様になっていますが、ビス穴が少し偏っている様なので長穴にして対処しましょう。
シートカウルの形が決まって、シートになるベースをプラ板で作りました。
プラ板にエポキシパテを中央が少し膨らんだ形に薄く盛りました。
約10時間経ってほぼ固まったので、シートの横筋を彫りました。
潰れた蒲鉾を並べた様なパターンでサイドまで回り込んでいます。
シートカウルに載せながら双方を削りながら微調整して後は塗装に回ります。
このシート作りだけで1日使ってしまいました・・・何をノンビリとやってんだ、早く先に進めーってか?。
えーと・・・、次はフェールタンクを仕上げないと。
メッキ塗装をやり直しするついでにライトハウジング、同リム、ダイナモカバーを塗装することにしました。
それと一度はブラックに塗装したマフラーも付けてみた感じがシックリしないためメッキ塗装に直し、焼け色を付けました。
やっぱりこの方が見栄えがあり、思いっきりオーナーがブン回している様子が伝わって来そうな感じがします。
使用した塗料はSM07メッキシルバー、他クリアー各種。
いよいよ塗装の段階に入ります。
何しろ塗装を完了しないといろんな部品を組み付ける事が出来ないんです。
この部品達は形をいろいろ弄ってあるため、表面や裏側もかなり荒れていますのでサフを吹いて何度かのペーパーがけをして均してから発色を良くするためと色ムラを防ぐために一度ホワイトに塗りました。
その後イエローに微量のレッドを加え、ややオレンジがかったイエローに調合して一回目の塗装が終わりました。
微量とは言えレッドが入ったため、塗料の希釈濃度が薄いとなかなか色調が決まらず、希釈濃度を徐々に加減して丁度良い濃度を探しながらの塗装です。
一回目の塗装と言うことで埃の巻き込みなど普段は気にしないのですが、隠蔽力が極めて低いイエローは最初から気を付けないと泣きを見る事になります。
三回目くらいで決まってくれればデカールを貼りクリアーを吹いて乾燥させられるんですが、この時期は乾燥に時間が掛かる事を思うと気が焦るばかりです。
シートカウルと共に組み付けるリヤフェンダーもメッキを落とし下地を作ってSM07メッキシルバーで塗装しておきます。
イエローC一瓶にレッドBを耳かき1/2滴程度を混ぜましたが結構色目が変わります。
黒い綿埃の付着に気を付けて塗装しましたが、やはり何回も付着してしまいその都度一旦塗装を中断して乾燥を待ってから取り除き、ペーパーを掛けて修復しながらやっとの思いで何とか色が決まりました。
修復跡の僅かな塗装面の荒れをカバーするのと、デカールを貼る前に表面をコンパウンドで磨くための磨きしろを作るために薄くクリアーを掛けました。
カウルの棚部分は位置を変えるために作り直し、カウル上端とツライチにして接着し塗装しました。
カウルが完成して仮組しないとライトやメーターの位置や角度などが決められません。
この部分も小さなビスで固定する様になっていて、今までのキットの工作法とは違うため殆どの部分は完成後もバラバラに分解出来てしまいます・・・って、でもバラす事なんて将来有るんでしょうか?。
この部分も仮組の段階です。
各メーターにはクリアーガラスがはめ込む様に部品が設定されていますが、どうも馴染めないのでいつものようにエナメルクリアーでガラスの代用としています、この方がメーターが鮮明に読めるんです。
でも、メーターの指針が両方とも上がっているのはチョット変ですね。
フェールタンクとカウル上部にデカールを貼り、クリアーでカバーするために薄くクリアーを吹きました。
乾燥も完全では無い状態でデカールを貼るため、密着度を上げるために貼る部分をコンパウンドで部分的に鏡面仕上げをしてから貼り付けました。
これでこの状態で数日間は触れなくなりましたが、シートカウルの方はその心配は無く、カウルよりは早く工作に入れそうですが、手順としてフェールタンクを先にマウントしなければならない訳が有ります。
ここまで来て、焦っても良いことは決して起こらないと今までの経験が教えてくれていますから、大人しくしばらく時間を置きましょう。
カウルに触れるようになったのでチョット仮組をしてみました。
そこで新たな問題が・・・・。
ライトカバーになるクリアー部品を内側から装着してカウルをセットしようとするとヘッドライトボディーがカウルのライトカバーに突き当たってセット出来ません。
カウルステーの位置を作り直して前方にずらすか、ライトボディーの取り付け位置を後方にずらして取り付けるか、またはライトカバーその物を付けないか・・・。
付いている物を無しにするのも悔しいので考えた末・・・。
このケースを利用して外付けのライトカバーを作る事にして、その方法を考えました。
カウルの先端は微妙な曲面で同じ様な形のベースが作れないと判断して、塗装の済んだカウルにライトカバーを内側から指で押さえつけて、そこに火で炙ったケースの蓋を押しつけるといった随分乱暴なやり方。
結果として成功しましたがドキドキ物でした。
押さえつけた蓋をそのままずらさないようにして輪郭を罫書き大方の形を移してからヒビが入らないように切り出しました。
他に手近な材料が無いので、またしても廃材利用で難を乗り越えましたが廃物利用有っての僕の工作・・・まあこんなもんでしょう。
その後、切り出したカバーは表面が荒れているので1500番、2000番のペーパーを当てコンパウンドで磨いてクリアーを吹きカバーらしくしました。
ライトカバーは4箇所に0.4oの穴を空け伸ばしランナーのピンで止めるようにしました。
カウルスクリーンを止めるビスには加工して置いた虫ピンを使い、裏側に0.3oプラ板でワッシャを作り瞬着で止めてカウルの完成です。
外装部品で最初に取り付けしなくてはならないのはフェールタンクで、タンクをフレームにくくりつけるバンドの工作をしなければなりませんでした。
使った材料は虫ピン2本、0.8o被服線の芯線を艶消しブラックに塗ってゴムバンドらしくしました。
フレームには線の端を瞬着で固定しました、ここは全く外から見えなくなる部分ですから拘らずに工作してしまいました。
シートカウル後端にはフレームとの緩衝用にラバー部品でトリミングするようになっています。
キットの部品が無惨に変形していて使えないため、ジャンクのチューブ類の中から少し太めのゴムチューブを二枚下ろしした半分を利用して瞬着で取り付けました。
シートカウルが完成したのでリヤフェンダーと共にフレームに取り付けました。
こんな感じです。
いよいよ大詰め・・・かな?かな?
配線関係も残すところブレーキワイヤーだけとなりました。
ジョイント部分は足の部分だけピアノ線に置き換えるつもりでしたが、ワイヤーのカーブが不自然なカーブになる事や、時間に余裕が出来たお陰で(オイオイ本当かよ)・・・チョット手を多く加えてみました。
アルミ缶のプルトップ部分の板厚は側面に比べて0.1o厚く、0.3o有ります。
今回はその部分から切り出してジョイントを作っています(またまた廃材利用)。
心棒になる部分は軸径0.5oの虫ピンを使い、頭を砥石で研いで小さくしています。
ケーブル差し込み用の足には0.4oピアノ線を使い、ジョイントの内側には抜けない様にストッパーを付けてあります。
いよいよ最後のメッキ落とし部品となり、薄め液の中でメッキを剥がしています。
部品皿の部品数も残り少なくなり、このノートン・コマンド750の製作も終盤に来ている事を知らせています。
残る工作は右ステップ周辺とフェールタンク周辺、その他マフラーの取り付けなどチョコット。
しかし、しかし、左ステップ側は良いとしても右側にはだいぶ問題を含んでいるようで、チェンジペダルとキックアームの取り回しには大いに悩む事が予想されます。
やっぱり余裕なんか無いよ〜。
ジョイントの近くにケーブル止めを作り、ステップには2oプラ棒を中空にして使い、ペダルとステップには滑り止めのパターンを彫り込みました。
右側ステップ周りのキット部品を素直に並べるとこんな風になります。
実車にはこのタイプが有るのですが、僕のバイクならこうしたいと言うのを作ろうと思います。
そこで取りあえずステップを可倒式の物を作って置き換えてみました。
それでも納得がいきません。
ちなみにステップは2oプラ棒で90度折れるように工作しています。
シフトアームはステップと同軸にして形状を作り直し、リンケージを作ってミッションと結び。
キックアームはステップの下を回り込むように後方へ伸ばし、マフラーを避ける形に外側に膨らむようにアームにカーブを持たせる・・・・う〜ん言うは易し・・・。
また試作と仮組の繰り返しだ。
構想としてはこんな感じ、取りあえずミッション側シフトアームとシフトペダルだけ、つま先部分はこれから工作します。
この間にジョイントを作ってつなげば一応完成なんだけど問題はキックペダル。
さてどうすっかなー。
シフトペダルは1.4o真鍮パイプを使い、先端にハンダを盛り付けて削りだし、ミッション側アームは1oプラ板を使って作ってあります。
マフラーを取り付けないとどれくらいアームの逃げのカーブにしたら良いのか全然分かりません、傷だらけにならなけれ良いんだけど・・・。
実際に連結するロッドを組んでみないと先に進めなくなり、仮組のためにジョイントを作って組んでみました。
つま先のペダル位置はアームが途中から若干外に向き、キックアームのジャーナル付近に来る予定でアームを弄っていたらハンダで造型した部分がポキッと折れてしまったので2回目の工作です、この時点でペダルもハンダ付けしました。
シゲシゲと配置を見ていて何となくキックアームの絵が見えてきました。
シフトリンケージは何とか形になりそうです。
次にキックアームの工作でどんな材料を使うかで考えていました。
心材に細い金属棒を使いポリパテで肉付けをするか・・・これは失敗。
次に1.4o真鍮パイプにハンダを盛り付け整形する方法。
これなら何とかなりそうで、真鍮パイプを頭に描いたカーブにあらかじめ曲げてからの盛りつけをしています。
盛って削って・・・微調整しながら形づくって最終的な形を出しました。
キックペダル部分はキットの部品に少しだけ手を加えて使用しましょう。
仮組の状態ですが、ロッドの長さと造型を除けばほぼ完成形としたいです、如何でしょうか?。
この部分の変更を考え始めて一応の完成まで結局一週間かかってしまいました。
ハッキリとした形が分からず、暗中模索でしたが掲示板に写真の投稿を頂き、お陰で工作に自信が持てました、有り難うございました。
自分の考えていた形が出来上がるととても嬉しいものですね、しかし、このステップはキックアームが有る所為でつま先が窮屈そうですね。
さて、小難しい工作が概ね出来上がりました。
いよいよ大詰めを迎える事になり、安堵と緊張が混じり合った不思議な感情が支配しています。
左側よりも右側の方がメカニカルな造型が多く、僕は気に入っています。
メカ関係を夢中に工作しているとついつい忘れてしまうこういった部品・・・、そうでしたこのバイクは市販車だったんだと。
いよいよ最後の部品の工作になりました。
テールランプとナンバープレートのベースは一体になっていて、そのまま使います。
ただ、レンズの内側にはメタルックを貼り反射鏡に見立て、クリアーランナーでバルブを作って付けました。
レンズをクリアーレッドに塗装して、本体に取り付けるビスは虫ピンの頭を小さく加工し、レンズの表面より少し沈むように取り付け穴を深めに空けてあります。
レンズ部分をテールランプボディーに取り付けました。
ボディーにはプラ板を円形に切り出した物にメタルックを貼りクリアーレッドを塗りレフレクターとして貼り付けて完成です。
テールランプAssyをリヤフェンダーに取り付けました。
ドライブチェーンカバーは敢えて取り付けず、チェーンその物が見える様にしました。
タンクキャップを接着して・・・、カウルを装着してからのライト調整が難儀しそう
ステムヘッドのマイナスネジに黒く塗ったプラ板で蓋をして完了です。
カウルを付けてしまうと2度と外せないので、ノンカウル状態のカットを。
全てを組み付け終わると流石にメインスタンドも重さに耐えられない様にユラユラとしています。
H型のままでは単にフレームを挟むだけで何の応力にも対応出来ないので2oプラ棒をくの字に曲げて付けました、その他フットバーも付けてあります。
カウルをフレームに止める箇所は3箇所。
その内メーター裏から伸びたプレートがカウルのフロント部分を止めています。
ヘッドライトがど真ん中に位置する様に、ライトとメーターの位置を確認しながら、調整を繰り返してやっと位置を決めて接着です。
接着するといままでのユラユラとした頼りなさが一気に無くなり、意外としっかりしました。
これで全ての取り付けが終了、全体を拭き、面倒な写真撮影をしなければなりません、その前に一服したいですね。
完成です
ストロボを焚かず3方向からの光源で撮影しました。
この方が自然な感じですね。
キットを開封したのは6月でした、RC166の次に作ろうとしましたが気が乗らず暫くは手つかずの状態が続きました。
今回プロヴィーニ追悼作品展に参加するため、慌てて作り始めた次第です。
締め切りに間に合わせるには工作スケジュールを考えて内容に目立った手抜きが無いように作るつもりでしたが、いざ始まってみると余裕など微塵も無く気持ちばかりが焦ってしまい、結局は妥協の産物となってしまいました。
それでも思った事の7割くらいは出来たのかな?っと思ってはいますが。
半ば強引に終わらせたコマンド750製作記、4ヶ月の時間をこれだけに当てた余韻でしょうか、まだまだ弄っていたい気持ちで一杯です。
プロターを立て続けに2台作って。
キットの内容は本文中にも何度か書きましたが、国産のキットのようにサクサクとは行きません。
部品を手に思案しながら、その向こうのプロヴィーニさんに語りかける時間は実際に作る手を動かす時間よりも遙かに多い気がしました。
必ず返ってくる言葉は「それで良いんだ、おおかたの形は出して置いたから後は君の自由に作れば。」
多分、天国に召された彼は、持ち前の笑顔でプロターに取り組んでいるプラモ好きをそんな形で見守っているのだろうと思います。
プロヴィーニさんの心意気はキットの中にいつまでも生き続けていると思います。
また逢いたくなったら、語り合いたくなったらキットの蓋を開けることにしましょう。
こんなに充実した楽しい時間を過ごせた事、プロヴィーニさん本当に有り難う、また逢いましょうね。
応援して下さった沢山の方々に感謝致します、有り難うございました。
キット以外に使用した材料
@ 0.4・0.5・0.6oステンバネ線。 A 0.5o虫ピン B 1.2・1.4o真鍮パイプ C 0.8・1.2oアルミパイプ D 2oプラ丸棒 E 0.2・0.3・0.5・1oプラ板 F 0.3oアルミ板 G 外径0.8o被服線 H コスモズファクトリー製エッチング組み立てチェーン I ジャンクのビニールパイプ数種 J 外径3.5oラジオアンテナ K メタルック L ポリパテ M 塗料瓶の透明ケース
05/12/17 completion
2台のプロター HONDA RC 166 と NORTON COMANNDO 750