スイングアームのリヤショック取り付け部を実車に忠実に修正しています。
ショックの上下取り付け部の修正に伴い、この部分の修正が必須となってしまい、0.5mmプラ板を使って造形しているわけですが、完成後はマフラーの陰になって横方向からは殆ど見えなくなってしまうんです。
リヤダンパーを作ろうとして5mmプラ丸棒で工作を始めたのですが、どうも太すぎの様で他とのバランスが取れません。
キット部品の太さは5mmなのになー。
途中ですが断念します。
丁度良い材料が無いので机の中を漁っていて見つけたのは3.6mmのニューム管。
太さは良いとしても中身が無いので3mmのプラ丸棒を中に入れれば使えると判断して早速工作開始。
プラ丸棒とプラ板で何とかバランスが取れる形になってきました。
後はスピンドルを付け、塗装をしてスプリングを作ればリヤダンパーも先が見えてきます。
フロントフォークはトップブリッジや三叉を作ってからフレームに仮組みしていなかったので、ここで仮組みしてそれぞれの角度を見ています。
おやおやぁ〜?どうやらキャスターが立ちすぎ、リヤサスも立ちすぎている様なので修正が必要の様ですねぇ。
三叉の作り直しです。
どんなに綺麗に部品を作っても、狙った寸法や角度にならなければガラクタと同じで役には立ちません。
0.5mm中心の穴位置を後方に移動させて、今度は大丈夫の様です。
まだまだこの様なケースは出てくるんだろうな〜。
一応またエンジンを載せて仮組みをして確認、フロントタイヤと水平シリンダーとの間隔やら何やらをいろいろ見比べています。
何とかなった・・・かな?かな?。
フロントフォークの塗装前にダストブーツにはまるケーブルクランプを兼ねたブーツクリップを0.2mmのアルミ板を細く切って作っています。
ボトムケース、三叉、トップブリッジは共にうっすらと艶の有るブラック塗装にしました。
各ヘックスボルトは1mmアルミパイプを埋め込んで再現しています。
乾いたのを確認して、作っておいたクリップをパチンとはめ、小さなボルト頭を貼り付ければ出来上がりです。
これでやっとインナーチューブの長さを決めることが出来ます。
いっときはこれで良いとしたキャスター角度でしたが、眺めているうちにどうもシックリこなくて、もう一度しつこく角度を調べてみました。
僅かな差ですがやっぱり立ちが強いままなので、性懲りも無く三叉を作り直しています。
4度目の正直、今度はバッチリ決まりましたが、調べていくうちにシートレールも長すぎていることが判明したので、これも作り直し決定。
他の部分も無いだろうか・・・何だか自信が崩れそうな気がしてきた。
どうにか落ち着いたので、フレーム塗装をするために未工作の部分を作り上げてしまいます。
主にサイドカバーの内側の部分の工作で、バッテリーホルダーとリヤブレーキマスターのホルダー作り。
それとヘッドライトステーを取り付けるために、ステム前面に基板を工作しています。
サイドカバーを取り付ければ、この工作が殆ど無駄になってしまうのは分かっているんですが・・・。
・・・ロッキード製のリヤブレーキのマスターシリンダーまで作ってしまいました。
でも、これはこれでブレーキペダルのリンケージのためには必要な物ですから無くてはならない部品でしょう。
いつまでも先に進むのを億劫がっていてもらちが明かないので、思い切って塗装作業に踏み切りました。
この色を見れば、はは〜んと気が付かれる方は多いのではないでしょうか、そうです「アレ」を作っているつもりなんです。
塗装手順は黒立ち上げからシルバー、その上にクリアーブルーとイエローの調合色を重ねているところです。
この写真では塗装途中なので色むらが有りますが、塗り重ねていくうちに平均化していきます。
淡い色の塗装は埃などの混入が目立ってしまうので気が気では有りません、しかも簡単では無い。
昨日からの2日掛で何とかフレーム塗装が終わりました。
フロントフェンダーほか色々作っておいた部品も色づけがほぼ終わり、組み立てられる状況になりました。
フェンダーも中央にラインを入れて完成させ、ハンドルを作ればいよいよフロントサスが組み立てられます・・・が、リヤがまだ終わっていませんね。
リヤサスの塗り分けと組み立てが終わり、フロントサスの最終合わせをしています。
この作業でフレームに関係する部品達の位置調整が終わりました。
おっと、メインスタンドが塗れて無いですね。
フロントサスを組む前に大事な部品、ハンドルバーを作るための材料探しをせねば・・・。
インナーチューブを、決めた寸法で切断し、ハンドルバー作りに入ります。
インナーチューブ外径が4mmなので内径4mmのパイプを探したところ、アクリルのパイプが見つかりました、外径は6mmとなります。
アクリルの加工は硬くて削り難く、プラ用接着剤が使えないので瞬間接着剤を使いました。
ハンドルバーには2mmプラ棒を使い、レバーはキット部品から切り取り、グリップラバーには3mmのプラ棒を使って作ります。
試作したハンドルは、やはり肉厚が厚くてバランスが悪く加工し難いので、新たに外径5mmパイプに0.3mmプラ板を巻き4mmの穴を開けました。
ドリルの刃は3.5から0.1mmピッチで開けていかないと亀裂が入ってしまうので、道具を揃えるための投資が・・・・ドリルの刃を掴むチャックを含め今回思い切って揃えることにしました。
ハンドル基部が決まったら早速部品作りです。
レバーはキット部品から部分的に流用、ブレーキオイルタンクだけプラ棒を利用して作り直しています。
アクセルワイヤーの巻き取り部はプラ板で作り、グリップラバーは3mm丸棒の両端にプラ板を貼り造形しました。
グリップエンドは2mm丸棒です。
ザッと形を出して仮組するとこんな感じになります。
各部分を先に接着してから塗装します。
最初に下地を黒、次にSM06のクロームシルバー、後は艶消しブラック、アルミシルバーを筆塗り。
最後に伸ばしランナーで作ったヘックスボルトでディティールを細かく再現しました。
フェンダーは前後共シルバーで塗装しています。
ただ、フロントだけはフレームカラーのラインを入れました。
フロントサスにやっと目途が付いたのでリヤホイールも組みつけが出来る様に進めておこうと思います。
そのためにはドリブンスプロケットを作らなければならないのですが、この部品を作るにはチェーンも先行して作らなければなりません。
スプロケットの円周上で噛み合う部分プラスαくらいの長さを最低でも作らないと、スプロケットの歯をチェーンに合わせて作る事が出来ないからです。
今回で4回目になるチェーンとスプロケット作りは、いつもの様にコスモズファクトリー製エッチング組み立てチェーンの駒だけを使い、ローラー部品は外径1.2mmの真鍮パイプを0.7mm幅に揃えて使います。
左は真鍮パイプを大よその長さにカッターで切り落としているところです。
アバウトな長さに切り落としたローラーを全て正確に0.7mmに揃える為に厚さ0.7mmアルミ板にパイプと同径の穴を空け、切り出した部品をはめて両面からヤスリを掛けて形と厚みを合わせています。
駒の方はバリ取りをして、シャフトが通る穴を外駒はキツく、内駒はユルメに空けておきます。
シャフトに使う物は外径0.6mm、長さ30cmのピアノ線を一本そのまま使い始めます。
2駒繋げたところです。
この作り方は既にMVアグスタやノートンコマンドの時に解説済みですのでご参考まで。
スプロケットの切り出しは、いくつも失敗を重ねた廃材を利用して試行錯誤の始まりです。
この後駒のピンとピン間の寸法を間違えて覚えていたために何度も失敗作を重ねるはめになり、改めて測り直して間違いに気が付いたという・・・何とも恥ずかしい落ちが付いてしまいました。
数値さえ間違わなければ新規に作って一発で決まる・・・とは言いすぎですが、ヤスリがけの微調整でチェーンはスプロケットを一周して噛み合う様に出来上がりました。
こうして出来上がった無垢のスプロケット盤に軽め穴をいくつも空け、歯先をもう少し整えれば完成です・・・疲れました。
歯先の先端が薄くなる様に斜めにヤスリを掛け、軽め穴を空けてドリブンスプロケットが完成しました。
ドライブ側は小さいし、カバーの中に隠れてしまうのでこんなに気を使うことなく作れます。
ハブにボルト穴を空け、0.8mmアルミパイプでスプロケットを固定。
ロックプレートを0.2mmアルミ板から切り出し、爪を立てて組みつけが完了しました。
リヤホイールをスイングアームと共にフレームに組み付け、ダンパーも同時に組み付けを終わらせています。
エンジンマウントボルトをはじめ各シャフトはアルミパイプやアルミ棒で通し、全てのボルト頭はプラ板から削り出して貼り付けていきます。
フロントサスも組み上がり、フレームに仮組みしてハンドルの取り付け角度を決めなければなりません。
ライトハウジングステーの工作はこれから現物合わせで。
初めて仮組みをした状態よりも格段にらしくなりました。
やっと骨格が決まりましたが、暫くはこの状態のままで、細かい工作はまだまだ終わりません。
この位置からは見えませんが、ハブとボトムケースの間にスピードメーターケーブルがつながるギヤーケースが付いています。
前後輪のブレーキパイプジョイントの工作はこれからになります。
実車の二股ジョイントがどんな形かは分からないですが、無いと困るので想像で作っています。
キャリパー側のジョイントはプラ板でナットを二つ作り、重ねてそれらしく作りました。
軸になっている物は0.8mmの真鍮パイプです。
色づけして組み込むとそれっぽくなります。
リヤキャリパーのジョイントはキャリパーから直ぐに直角に曲がるブロック状のコネクターが有り、それを再現するためにハンダを球形に盛り付けてからヤスリ掛けで四角に造形しています。
本当はこの2/3程度の大きさなので一度トライしましたが、ヤスリの押す力に負けて壊れてしまいました。
2度目のトライで恐る恐る削り込んで壊れる手前まで行きましたが僕にはこの大きさまでの工作で目一杯でした。
指の上に乗せると大きさが分かると思ってのショット。
色を付けて組み込んでいます。
リヤブレーキマスターを作って取り付け、ブレーキラインを完成させました。
この部品は完成後にはサイドカバーを付ければ全く見えなくなる物ですが、リヤブレーキのホースとブレーキペダルから伸びるロッドの受けの役目が有るので欠かせない部品。
カバーの裏側で見えないといえども付いてはいるよっと・・・ここでも自己満足、左上のプレートには機械式レギュレーターが付きますが、これも見えなくなる・・・。
あれこれ工作の隙間を埋める様に作っていたチェーンも設計通りの長さに達しました。
長さ30cm、太さ0.6mmのピアノ線一本では足りず、合計40cmほどの長さを消費しました。
一本のピアノ線で駒を繋げては切り、リューターで切断面を均し、次の駒にピアノ線を通し・・・、まるで編み物をしている感覚です。
横方向の振れはご覧の様に実物では有り得ない状態で、全く使い物にはなりませんが、オール手作業と言う事で今回は諦めます。
次回はもっと内側の駒の穴あけを慎重に行って振れを少なくしようと思っています。
出来上がったチェーンに薄く延ばしたクリアーイエローを塗ってゴールドチェーンっぽくしてみました。
これで4本目のチェーン・スプロケ作りですが、今までタイヤが一回転する事が出来ませんでした。
いわば見せかけのチェーンでしたが、今回はとうとう何回タイヤを回しても外れず引っかからず、止まらず、壊れず、適度のたるみを付けて組み上げる事が出来ました。
恐る恐るタイヤを回しながら難なく一回転して、何度も試してみている内に、予想していたとは言え全身に鳥肌が立ってきました。
スプロケットの全ての歯にぐるりと巻き付けた時にチェーンの全てが合わないと、この様には行かないと分かっていたのですが・・・、やっと技術が追いついたのかな?っと感じた瞬間でした。
チェーンが張れたのでチェーンケースを作っています。
キット部品のステーの造形と1mmという肉厚では、ギリギリに寸法を詰めて作った部分には使い物にはなりません。
0.5mmプラ板での製作となります。
チェーンカバーの塗装の合間に、クラッチケーブル作りと取り付けをしています。
ケーブルの芯は0.4mmステンの針金を使い、先端の玉は瞬着を重ね付けして造形しました。
ケーブルにはニップルにも使っている白いビニール線、アジャストナットは0.5mmと1mmのプラ板を使っています。
左側から見た取り付きの様子です。
右側から見たレリーズレバーの様子です。
作り始めてからほぼ半年経過することになりますが、まだまだ先が長いなーっと感じています。
まだまだ作らなければならない部品が多く、特に外装部品はスケッチもしていない白紙の状態のまま。
この先もキット部品はほぼ使えないので、一つ一つ手作りの製作が続きます。
でも、半年で配線の途中まで来たので良しとしましょうか。