空気取り入れ口に真鍮メッシュを貼りました。

 メッシュは実際はアルミ板に小さな穴が空いた物を外側からビス止めされているようですが、此処では手持ちの有る物で対処しました、・・・模型ですから。

 ボトムケースとフェンダーを塗装しました。

 ボトムケースにはクレオスのメタルカラーSM06、フェンダーには同じく159番のスーパーシルバーを使いました。

 159番のスーパーシルバーは初めて試してみましたが、メタルカラー以外のメッキ風塗料としては素晴らしい物で、かなり金属感が出せます。
 試し拭きで様子を見ようとしましたが気に入ったのでこのままいこうかしらん♪

 それぞれ吹き上がってから薄ーくクリアーを被せています。

 各パーツを仮組して全体の感じを見ています。

 ブレーキパネルに付属するパーツを作っています。

 ブレーキアームやロッド、テンションプレートなどキットの形と違う物を作っているのでそれぞれ新規に作らなくてはなりません。

 今回は今までのようなプラ材の加工ではなくアルミ板で作ることに挑戦しています。

 テンションプレートには0.5o、ブレーキアームには0.7o、ジョイントには0.3oとアルミ板の厚みを部分毎に変えています。

 プラ板の様にカッターでは切断出来ないもどかしさは有りますが、曲げなどの工作が入る場合などは一発で形が決まり、強いて塗装の必要もないので金属板の使用は案外イケルかも知れません。
 と言うことで何とかなりそうです。

 ツーリーディングシューの二つのブレーキアームを繋ぐロッドには0.6oピアノ線をビニールチューブに通して使い、ジョイント調整ネジ部は1oアルミパイプと0.5oのプラ板から切り出したナットを付けてあります。

 ジョイントとアームの結合には0.6oピアノ線を使って止めてあり、可動させることも出来ますが・・・無意味ですね。

 各アルミ部品は2000番の使い古したペーパーを掛けて磨きだしていますが、カメラのフラッシュの光線で汚く見えてしまうのは残念です。

 フェンダーの塗装色はやはり普通のシルバーに直しました、軽くクリアー掛けをしています。

 タイヤを装着してしまうとテンションプレートの取り付け位置がタイヤの陰になってしまい工作が出来ません。

 インナーチューブには未だやり残した事が有ってフォーク全体を組むわけに行かないので、非常に危うい格好ですがこの時点でプレートを固定せざるを得ません。

 タイヤの装着はもう少し先になります。

 ハンドルバーが付かないとストラットが完成出来ないので、どうしようかと迷っていたブレーキケーブル部分の工作を済ませました。

 結構メカニカルな部分でそれなりに苦労しました、材料は1o、0.8o真鍮パイプ、0.3o真鍮板、0.4o針金、その他プラ板を使いました。

 位置的にはこの辺になるので、最後に残ったトップブリッジ周辺の工作に入ります。

 トップブリッジにはタコメーターをホールドするためのフレームが装着されます。
 また、調節レバー付きのステアリングダンパーが中央に付きます。

 メーター本体の自作を含め、大胆にも全部自分で使ってしまおうと・・・(冷や汗)。
 これから作る部分とケーブルが緩衝しなければ良いのですが。

 このところスクラッチする部分が多くて、僕本来のポリシーが危うくなっています。
 どこかで軌道修正したくてもここまで弄り込んではもう後戻りは完全に無理、そうなるとどこまで出来るか自分との戦いみたいな妙な空気が・・・。
 

 メーターのホルダーを作っています。

 材料は0.5o洋白線で直径9oの輪を作り、0.3o真鍮板で作ったプレートをハンダ付けしています。

 このプレート部分がトップブリッジにラバーマウントされる事になります。

 取り付けはこんな具合・・・。

 上手く行ったと思ったんですが、良ーく見ると小さい事に気付きました。

 資料の採寸を間違えて縮尺してしまったので作り直しです。

 メーターとトップブリッジ中央のダンパー(多分)部分の工作が終わり、これから塗装に入ります。

 メーター(真ん中のリング)はプラ板で文字盤を作り、ステン針金でリングを作って付けています。
 本来のメーター部品は加工してメーターを包むスポンジとして少し形を変えて使っています。

 トップブリッジ中央に付くダンパーはプラ板を重ねて極細ドリルで多数の穴を開け、1.2oアルミパイプに0.8oのアルミパイプを貫通させて調整レバーを作りました。

 一度穴を開けてしまったトップブリッジは、伸ばしランナーで穴を塞ぎ再塗装して再度穴開けをやり直して使います。

 メーターが完成するまでに文字盤をどう作るか思案中。

 出来ている部品を仮組みするとこんな具合になります。

 文字盤は雑誌からスキャン、光沢紙に縮小プリントした物を貼り付け、エナメルクリアーでコートしてみました。

 流石にインジェクトプリンターでの工作なので少しボヤケているみたいで・・・。
 この作業は最後でも可能なので、取りあえず先に進む事にしましょう。

 目に触れることは多分ないだろう裏側はこんな風になっています。

 リヤホイールを組み付けるために関連する部品の工作をしていきます。

 これはブレーキパネルですが、スリットにモールドされている部分を改造してメッシュに貼り替えようとしていたのですが部品が壊れてしまいました。
 元々薄く柔らかい部分でしたので仕方がありません、修復してみようかとも思ったんですが・・・フロントも新規に作ったんだし、ならばこちらもと考え直しスクラッチすることにしました。

 例によってフロントと同じようにプラ板を4oまで重ねて削り込みました。

 エアースクープの蓋の部分を薄いプラ板に形取り、型紙を作り・・・。

 その型紙で0.3oアルミ板に罫書いて切り出しパネル表面のカーブに合わせて湾曲させてから0.5oドリルで穴開けをします。

 パネルに止めるのは虫ピンを使います。

 リヤパネルは前後にエアースクープが有るので、同様の工作をもう一回しなければなりません。

 フロント同様に結構手が掛かりますねー。

 前後のエアスクープの大きさには若干の違いが有ります。

 微妙な差を付けて同じように工作をして仮組をしました。

 虫ピンの頭はこの段階では加工していないので大きく見えますが最終組み立てでは小さなリベットとして組み付けます。

 これでやっとメッシュ貼りの加工に入れますが、その前にブレーキアームの取り付け部や、センター、ブレーキワイヤーアジャスター、テンションロッド取り付け部を作らなければ・・・。

 キット部品の一部を移植して、各部分を造形しました。

 虫ピンの頭も小さく加工したのでリベットに見えるでしょうか?。

 ほぼ仮組も終わり、メッシュを貼る部分を少し加工しておいて、このパネルは艶消しブラックに塗装します。

 メッシュ貼りは一番最後になります。

 パネルを塗装する前にメッシュを貼る部分の外周からメッシュ分の厚さを削り落とす作業を忘れていました。

 メッシュの厚み0.3oを或る方法で正確に削り、裏側の虫ピンが出る部分を少しエグリってやっと準備が整いました。

 塗装色はフロントと同じ色を使い、材質が同じであることを示しています。

 ケーブル止めは本当の位置が分からないため、キット部品の位置をそのままトレースしました。

 メッシュは三日月状にカットする前に小さなハンマーで軽ーく全体を叩き、編み目がほぐれないようにしてからハサミを使って形を合わせ、瞬間接着剤で3箇所程度止めています。

 やっとこれで左側が完成しました。

 次は懸案のドライブチェーン作り、アルミ板を使ってスプロケットの自作となります・・・合わないんだなーこれが。

 キット部品のリヤスプロケットの直径が小さすぎなので、直径を資料写真の様に大きな径に作り直そうとしています。
 そのためには先にチェーンを作っておく必要があります。

 キットにはプラ製組み立てチェーンが付属しているのですがサイズが大きく厚みも有って使う気になれませんでした。

 そこで今回もコスモズファクトリーのエッチングチェーンを組んでみようと思います。

 今回でこの工作も3回目ですから要領は分かっていますが、試してみたい事や作る方法など改良すべき部分が有るので併せて研究しようとしています。

 最初に繭状の駒を全て切り離しバリを取ってしまいます、ローラー部品の2枚重ねのワッシャのような部品は使わず、代わりに真鍮パイプをカットして使います。

 ローラーには外径1.2oの真鍮パイプを使います。
 大きめなカッターでパイプを転がしながら切断するのですが、飛ばしてしまう事が少なくないのでこの様な受けを置いてその手前ギリギリの所でカットするようにしました。
 これでもややもすると何処かに飛び出して行ってしまいます、位置を調整しながら一番よい場所を見つけることにしましょう。

 切り出したパイプは厚さ0.7oアルミ板にパイプと同径の穴をドリルで開け、ヤスリをかけて同じ寸法を出します。

 この方法ならばアバウトに切り出しても一発で右ならえの寸法に揃うので、切り出し時のストレスは殆ど感じないですみます。

 バリ取りが終わった駒と、真鍮パイプをカットして作ったローラー。

 駒はセット一台分全部を用意しました、その数500個くらい有りますかね。

 ローラーをいくつくらい作れば良いかなんて見当も付きません。

 突然蟻の大群に襲われた?みたいに見えるのは、今回初めて使ってみる黒染めです。

 たまたまヤフオクに出ていた物で、試して見たかったアイテムなので安かった事もあって手に入れました。

 原液を2〜3倍に水で薄めるだけでその中に2〜3分漬け込むとこんな具合になります。
 水溶液は空き瓶に取り、部品は水洗いしてから水分を取って乾燥させれば出来上がりです。

 出来上がった部品を見ると艶消しブラックで塗装した様な感じですが、塗装の様に簡単に剥がれるような事も無いようです。

 クラシックバイクのチェーンは黒い物が多く、丁度良い買い物だったかしらん♪。

 そんでもって切り出したローラーを使って早速つなげてみました。

 非常にグッドです!!、取りあえず今までのチェーン作りの中では一番でしょう。
 こういう所にも試行錯誤の成果が出て、やっぱり物作りは悩まなければ進化は望めないんだなーなんて・・・独り言です。

 ローラー作りは格段の速さで進みそうです。
 治具にはめたローラーをヤスリ掛けするときは細目を使い、ローラーは欲張って多く並べず3〜4個くらい単位で並べた方が精度を出しやすいようです。

 ついでに連結ピンは0.6oピアノ線を使っていますが、一齣毎にニッパで切断した後は丁寧にリューターで切り口を平に仕上げると同時に少しバリを作ります。
 これがカシメの変わりとなって、接着剤もハンマーも全く必要としないでピンはどの方向にも抜けなくなります。

 っと言うわけでこのチェーン作りにはリューターが必須アイテムとなるわけで、お持ちで無い方は是非。

 何回もの試作を重ねやっと許容範囲のスプロケが出来、アルミ板からギヤー部分を切り取りました。

 肉抜きの穴を開けるため、パソコンで穴の中心のポイントだけのパターンを作り、切り出したスプロケットの上に貼り付けました。

 0.5oのドリルから徐々に太い刃に替えながら肉抜きの穴の径を大きくして最後に軽く座繰りを入れて肉抜き作業は終了です。

 56T、直径約31oのスプロケットは、結局全ての歯にチェーンの駒を合わせることは今の僕には無理、これが精一杯の工作です。

 しかし、チェーンの掛かる場所を選ぶことで許容範囲ギリギリの状態が確保出来たのはせめてもの慰めと言うべきか。

 こんなに大きな直径のスプロケットは初めて作りました、今まで2台分のスプロケットを作りましたが何れも直径が20o前後、それでもなかなか合わせるのに苦労をしましたが、今回の物はスプロケットとチェーンの噛み合っている長さがハンパでは有りません。

 工作精度の正確さに恐ろしく左右されるので、今後のために使っている工具から見直しをしようと思います。

 スプロケットの歯が何とか許容範囲の精度(半周以上掛かること)に達したのでハブ部品に取り付ける算段をしています。

 このスプロケットとチェーンは固定して回らないようにするため、ハブには固定せずにフリーにしなければなりません。
 そのため右端のリング状の物を作ってハブとサンドイッチにして固定したスプロケットとは関係なく後輪は回転出来るように考えました。

 ハブにセットするとこんな具合になります。

 スプロケットは中心を大きくくり抜き、プラ板でプレートを作り、短く切ったアルミパイプを使って6ッ箇所でカシメて取り付けています。

 工作中の物の実寸を測り、簡単な治具を作って前後のスプロケットをセットしてチェーンの長さを合わせる方法を取っています。
 後少しですね。

 チェーンが繋がりました。
 固定する物とすれば非常に満足行く結果ですが、このまま組み付けられるのかはやってみなければ分からない部分です。

 いつも最後の段階で弛みの大小が課題になっているので取りあえず仮組をしてみましょう。

 ホイールやスプロケットを仮組してみると・・・やはり少し弛みが多いようです。

 駒を詰める程ではないので、どこか陰になって見えない部分で調整することになります。

 チェーンの長さとスプロケの直径、弛みの大小の三つの関係は互いに微妙に影響します。
 工作手順を考え直すか、チェーンの張り調整が出来るように工作するか、どちらかの方法を考えなければならない時期になったのかも知れません。

 チェーンの張り調整は表から見えない所で、ここではクラッチカバーの中にテンショナーを設けて調整しました。

 実車と同程度の弛みは確保してあります。

 斜め後ろから見ると僅かに弛んでいることが分かると思います。

 チェーンを本組する前に、スイングアーム後端にアクスルシャフト止めのロックナットを追加工作してチェーンの取り付けはこれで完了、シャフトには2.2oプラ棒を使い中空加工してあります。

 これでやっとチェーンセクションが終わりました、残すは左のブレーキパネル・テンションロッドを付ければ後輪関係は完了します。

 ここまでに出来上がっている状態(一部仮組)です。

 この次にマフラーの工作に入っていきます。
 キット部品のマフラーはカーブや長さがだいぶ違うので、キット部品を使いながら修正をしてみようとしています。

 資料写真とキット部品を比べると、キット部品のマフラーエンドを若干切り落とし、こんな具合にしないとなりませんでした。
 しかもエキゾーストパイプ部分は若干カーブの具合が違うのでロウソクの火で炙りながら、手で曲がりを直しました。
 両方共同じように曲げるのは難しい工作ですが、この方法はRC166の時に既に試していたので大した不安もなく出来てしまいました。
 グレーの部分はランナーの太い部分を使って継ぎ足していますから、太さを同じくするためにこれから数種類のヤスリを総動員して削りに掛かります。
 問題は相変わらず横方向の写真資料なので、上からと後ろから見た感じが掴めない事。
 それとフィッティングをどうするか・・・なかなかスンナリとは通してくれそうもありません。

 継ぎ足した部分の修正を含めマフラー全体にヤスリを掛けて表面とラインを均しています(下2本は未処理)。

 2本ずつの二組になるのですが、その重なり具合が掴めないまま取りあえずマフラーの横方向から見たラインだけを出しています。

 幾度と無く仮組を繰り返し、横方向の曲げを入れながらフレームにフィットさせるための修正をしました。

 取り付けは、ステップ周りの工作の時に作っておいたプレートが今になって役に立ちました。
 というのは、ステップの直ぐ下に有るボルトがマフラーのマウントボルトである事が分かり、ボルトの頭を接着していたのを剥がし、逆に1oの穴を貫通させてシャフトを通してマフラーをマウント出来る様に加工し直しをしました。

 当然マフラーにはフランジを取り付けた事で、実車と同じマウント方法を再現出来るようになりました。

 メガホンの出口の肉厚は相当厚いもので、思いっきり削って薄くする必要が有りました。

 最初に外形をまとめ、それから内部深くまでリューターを使ってギリギリまで薄く削り込みました。

 排気口の絞り部分の内側まで削った事でかなりリアルなマフラーになったはず、塗装をすれば良く分かると思います。

 左右同じ角度、開度、重なり具合等にするための加熱加工もだいぶ修得してきました。

 エンジンに取り付けるためのエキゾーストパイプフランジには細かい筋状の模様が有るので、その部分も少し手を加え、塗装前の最後の仮組をしています。

 ほとんどイメージした形通りに推移しています。

 排気口の内側を赤茶色に筆塗りした後で全体を半艶消しブラックで塗装してみました。
 内側に塗料が回り込んでボカシが掛かり、焼けてうっすらとサビが掛かった感じになったのと立体感が出てグッドです。

 マフラーが付くと俄然リアルになってきて、我ながらワクワクしてきます。

 前に文字盤を試作していましたが、画像の加工や使った用紙が適切でなかったためにボヤケた文字盤になっていました。

 RC166の時に文字盤やタンクマーク作りで手伝ってもらったツーリング仲間のN氏に再度お願いしてレーザープリンターでの印刷をお願いしました。
 今度は非常に鮮明な文字盤が出来たので、メーターが引き締まった感じになりました。

 一応これでメーター周りの組み付け準備は出来ました。

 フロント周りの組み付けはフェールタンクの工作で邪魔になるために外す事が有るため、全部の工作が終わる頃までお預けになります。

 このパーツはミッション右側のカバーですが、オイルジョイントやクラッチ、シフトアーム関係の部品が取り付きます。

 この部品もこの段階で仕上げて組み付けておくことにします。

 本体に止めているボルトを真鍮パイプに換えたり塗装をしたりしていますがモールドを変えるので一旦削ってしまいましょう。

 オイルジョイントが付く穴は不要となるため伸ばしランナーで塞ぎ、シフターシャフトの出る穴の周りの凸モールドも削って平にしてしまいます。

 新たにプラ板で作ったクラッチレリーズ基部とレリーズレバー、オイルジョイント、シフターシャフトです。

 作ったパーツを仮組しています。

 塗装後の組み付け時にレリーズレバーの支点のシャフトには0.3oの穴を開け、割ピンに見立てて極細の針金を通してそれらしく形を付けておきました。

 配線を残し組み付けが完了しました。

 エンジンオイル注入工のプラグにも小さな穴を開け、ミッションカバー取り付けボルトとワイヤーリングをしてこの部分が完了しました。

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