キャブレターの工作に入ります。

 相変わらず縮尺の割りにアッサリと控えめなモールドのキャップで、おまけに穴は金型がずれているためにまん丸に開いていなく、径も太すぎの様です。

 穴を塞いで小さく開け直す事も考えましたが、上手く中心に6個揃えられるか自信が有りません。

 そこでギリギリ通るジャンクのビニールチューブを利用してブッシュを作ったらどうか・・・それなら多少の融通が利くかも知れない、っということで0.8mmのドリルに被せて切り出しました。

 それをキャップに嵌めた図です。

 エンジンに仮組みして0.8mmのドリルを通してみたところ、具合は良好で大袈裟なモールドにならないで済みそうです。

 このキャブにはフローとチャンバーとボディーの境も合体させるボルトのモールドも無いので、伸ばしランナーからの切り出し等で少し弄ってみたい部分です。

その他いろいろ試しています。

 エンジンに関連してフレームを工作しています。

 リヤショックの取り付き付近、斜めのフレームとシートレールの接合部分で、斜めフレームを1.5mm寸詰めしています。

 また、これにより関連した物にリヤショックやマフラーが有って、これも只今試作中です。

 何故こんな部分を弄らなくてはいけないのか・・・。

 それは追々お分かりになると思います。

 エキパイ一体のマフラーは、何とか組む事が出来ても全体に後ろ下がりでメガホンが太すぎて直線過ぎるなど、どう贔屓目に見てもおかしな格好になってしまいます。

 そこで、マフラーとエキパイを切り離し、エキパイは3mmプラロッドでカーブ曲線から作り直し、マフラー部分を資料に基づいてエキパイとのつなぎ目からライン修正する必要が有ります。

 マフラーは作り変えはせず、削ったり曲げたりして修正する予定です。

 この作業で広がりすぎで垂れ気味の3本マフラーのシルエットがガラリと変わって僕のイメージ通りになってくれれば嬉しいんですが。

まだ有ります。

 キットのチェーンはこの様なゴムのチェーンで、タイヤと同じ材質。

 ハッキリ言って全く使う気になりません。

 二重のスプロケットはプーリーの様になっていて、そこに輪ゴムの様なチェーンが嵌る様に作ります。

 今回やむを得ずコスモズファクトリー製のエッチング組み立てチェーンを勉強のために奮発しました。

 この作業は初体験で、関連してスプロケット作りにも挑戦します。

 6個のCRキャブをバリだらけの中から形を整え、下地塗装からウェザリングした段階。

 下に見える白い部品はキャブリンケージの一部で、0.2mmプラ板でプレートを作っているところです。

 キャブその物は小さくないんですが、6個も有るうえにリンケージやスプリングは本当に小さな部品なので果たして作れるのかどうか・・・。

 エンジンマウントの直ぐ上にはカウルをマウントするために真横に伸びるフレームのモールドが有りますが、実際はその様な構造ではなく、エンジンマウントと共締めされるアームでカウルをマウントする様です。

 そこで考えた末、この真横に伸びたモールドを切断して穴を塞いでいます。

 カウルは装着する事は考えていません。

 スイングアーム・ピボットの間近にスイングアーム角度を決定付けるノッチがフレームから出ています。
 
 これによってスイングアームの下位置が決まりリヤサスの上下の取り付けボルトでフレームに装着し、スプリングを介して可動出来る様に組み立てられます。

 しかしこの角度をもっと自由に設定できるようにノッチの上を少しだけ削り角度を広げられる様にしました。

 ノッチを削って自由度を増したスイングアームです。

 この工作と後で行うエキゾースト関連の工作で、尻下がりのフォルムが解決するのではないかと考えていますが、そう簡単な工作ではなさそうです。

 角度が広がったためにショックのスピンドルの長さが足りなくなってしまいました。

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 そんな訳でリヤショックの工作をしています。

 ダンパーの筒には2mmの穴が開いているのでスピンドルに使う1.2mmの金属棒が合いません。

 そこで筒の先端から2mmの所でカット、プラ板を接着して穴を塞ぎました。

 その後整形して1.2mmの穴を開けスピンドルを差し込みます。

 スイングアームの適正な角度からリヤショックの全長を出してあるので、それに合わせて作れば良いわけです。

 スピンドルに使った材料は有り合せの太目のゼムクリップ、手持ちに材料が無いので仕方無く・・・。

 可動出来る部分ですが、スピンドルの長さを筒の底までの長さとしたので、可動ギミックは無し。

 キット付属のやや細めのスプリングを仮組みしてフレームにマウント、フロントホイールも仮置きして全体のバランスを見ています。

 考えていた事は概ね正解だった様で、尻下がりのフォルムが消えました。

 これで心置きなくエンジンに手を掛けられるようになりました。

 最初にシートレール付近を弄ったのは、シートレールを水平に直し、同時にスイングアームの角度を下げるため。

 リヤショックの長さを伸ばしすぎてバランスが崩れないようにするためでした。

 ハンドルバーの部品ですが左右に長さの違いを見付けました。

 下の写真のインナーチューブの細い部分に被さる様に組み付けます。

 正しいのは短い方なのでそれに合わせてカットします。

 もう一つ、これはステムを除いたフロントフォークの構成部品です。

 インナーチューブの先端にはスプリングが内蔵されフォークが収縮出来る様に組み立てられます・・・が、スプリングが1本しかキットに入っていないので片持ちになってしまいます。

 細いスプリングを懸命に探しましたが見当たらず・・・、それ以前の問題として、スプリングを入れて組んだとしても各部品のガタが大きく、ガッチリとしたフォークになりそうもありません。

 今回はガタを無くす工作をするため、可動ギミックはここでもオミットします。

 エキゾーストパイプを作るに当たって、3パターンで2本づつ作らなければなりません。

 手曲げで同じ形にするには自信が無いので型を作りました。

 最初の2回くらいは火あぶりの要領が掴めずに失敗しましたが、何とか曲げる事が出来る様になって、この様に2本づつ作る事が出来ました。

 これから合わせながら形を整えていきます。

 粗方の寸法に切断して現物合わせで仮組みしてみました。

 オイルパンの傾斜に沿ったラインで、エキパイの下部曲がり部分が揃う様に作りたかったのですが、何とかなりそうな気配です。

 この部分だけの工作ならばそんなに難しくはないですが、問題はマフラーとのつなぎ目部分とマフラー自体をどうやって3本まとめるか・・・、まだまだ試行錯誤が続きますが、その工作はエンジンをフレームに搭載してから再度始めます。

 組み立ての段取りをいろいろ考えて見ると、チェーンも組み立てておく必要が有ることに気が付き、先だって購入したエッチングチェーンを作り始めたところです。

 このエッチングチェーンはつなぎのシャフトはセットにはいっていません。

 コスモズファクトリーのホームページでの説明では2通りの作り方が掲載されていますが、私には0.55〜0.6mmのシルクピンを入手する事が出来ないので、0.6mmのピアノ線を代用することにしました。

 1本30cmのピアノ線に一齣通して切断、それに繋げてまた切断を繰り返していますが、何とかなりそうなのでこのまま進めて行こうと思います。

 エッチングチェーンを組み立てるためにこれだけの工具を使っています。

 小さな部品が弾けたり転がったりして無くならない様に布切れを敷いています。

 ピアノ線を駒に通すために0.6mmのバイスで穴を開け直します。

 全ての駒にはバリが2箇所有るのでリューターでシューンとひとこすり。

 0.6mmドリルを通しただけではまだピアノ線は通らないので、ドリルを穴に通した状態で少しドリルを押し引きしています。

 外側の駒だけピアノ線がやっと通せる位のきつめの穴にします。

 駒とローラーを通してピアノ線を切断すると切断面が潰れて少し膨らみ、鋭いバリが出来ます。

 膨らんだ部分を残しバリだけをリューターで綺麗にすればその列は終わり次の列に進む、これの繰り返し。

 膨らんだ部分が丁度カシメの役割を果たしているのでシャフトは抜けません。

 エッチングチェーンの材料の半分を消化したところです。

 作り始めた最初の頃の慣れていない部分もつなげていますが、目立って変な所は無く推移しています。

 シャフトに使ったピアノ線は25cm程消化、出来ているチェーンの長さは12cmくらいになっています。

 生まれて初めての工作ばかりで何をどうやって良いやら暗中模索での部品作りです。

 ドライブスプロケットの試作はプラ板で試行錯誤しています。

 チェーンとスプロケット手こずっていて、すっかりこっちの方はお留守になっていました。

 取りあえずキャブに少し追加工作しています。

 オミットされたボルト類、アクセルケーブルのプーリーとクランプ、オイルパンのドレーン、タコメーターの取り出し口を追加しています。

 フレームの足りない部分の気が付いた所を追加工作しています。

 シートエンドカウルの内側を回り込む一段細いフレームを真鍮パイプで補っています。

 このフレームにシートエンドカウルは真後ろでビス止めになる様です。

 また、それに合わせてシートエンドカウルの下部を斜めにカットして形状を修正しています。

 そろそろいろんな部品を弄らないといけなくなりました。

 フェンダーはキットの物を素直に使う事にします、ただモールドが緩くメリハリが無いので、あたかも別部品で組み立てたかに見える様に、モールドを浮き立たせなければなりません。

 ステーは多分プレス鋼板の部品だと思うので、パイプで作り直すことは止めて、ステーの取り付け部分の回りを削り込んでステー自体を浮き立たせ、取り付けビスのモールドを落として0.5mmの穴を開けておきます。

 ステーとフェンダーブラケットの接合部分もメリハリを付ける彫り込みをして、裏側に0.2mmプラ板を貼ってブラケットがステーを巻き込んで接合している様子を作っています。

 ブラケットとフェンダーの接合部分です。

 金型の分割と抜きの関係でこの部分が一番モールドが緩くなってしまいます。

 そこでこkでも同じ様回りからの削り込みでモールドを浮き立たせる工作をし、ビスのモールドを落として0.5mmの穴を開けておきます。

 インナーチューブはステムより上が別部品になっており、ハンドルバーと一体成型のインナーチューブが被る様になっています。

 ところが上下に太さの違いが有ったり、ボトムケースが太すぎて見えたり・・・。

 リヤサスのぶらけっとはシングルではなくてダブルになっているので、それらしく見える様に少し手を加えています。

 またスイングアーム後端の厚みが有り過ぎるので 1/3 ほどに削って薄くしています。

 フロントフォークの処理に行き詰ってしまい、問題を先送りにして塗装を始めました。

 フォークも出来上がらない内にフェンダーを塗装しましたが、多分後々の支障にはならないでしょう。

 塗装を始めてしまうと、狭い工作机は一杯になってしまい他の工作が一切出来なくなってしまいますから、切りの良い所で行うようにしなければなりません。

 フレーム後端のR部にシートエンドカウルをビス止め出来る様に小さなブラケットをアルミ板で取り付けています。

 リヤショックのスプリングはキットの太さより少し太めにするため0.5mmステン針金を巻いて作っています。

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 フレームに合わせてみました。

製作記